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2022年金沢U-15のよのなか科が終了。5年前に同じ立場だった波本頼も登場【無料記事】

今年の金沢のJリーグ版よのなか科は3日が最終日の5回目。「自分のキャリアイメージを考える」をテーマに行われ、参加した中学2年生19名は5年後の自分がどうなっているかを考えた。

 

今回は2時間程度、たっぷり時間がとられたなかで開かれたが、なんと言ってもメインは5年前に同じカリキュラムを受け、そして今年、トップ昇格を果たした波本頼のスピーチ。ということで、そこまでの出来事は写真のみで。

 

そして最後に波本が登場すると、和気あいあいとしていた雰囲気が一変。選手たちは真剣に先輩の声に耳を傾けた。

「下手くそで足も遅く、寺さん(寺中克典U-15監督)に怒られてばかりだったけど、声を出すことだけは意識していた。予測したり考えながら戦うことを叩き込まれた」とU-15所属時を振り返った波本。14歳の選手たちに

「常に上を目指すことを意識してほしい。自分も高1で(トップチームの)キャンプに呼ばれて、ここでプレーしたいと強く意識するようになった」

「ユースの頃はまだ身長が伸びるということを言い訳にしてあまりやらなかったけど、筋トレも大事だったかもしれない」

「謙虚、感謝、恩返しという気持ちを忘れず、妥協せずに、人間性を高めていってほしい」

といったことを伝えた。

 

とくに強調したのが人間性を磨くということ。作田裕次コーチも「現役時代に、人間性さえよければ、もっともっと伸びるのになと感じる選手もいた」と経験をもとに選手たちに重要性を重ねて伝えていた。

 

また、アカデミーの選手たちも、この機会を逃すまいと「試合に出られないときのメンタル」「U-15、U-18時代のトレーニング」「柳下監督はどんな監督?」「勉強とどのように両立させていたか」といった質問を波本にぶつけるなど、5年前に自分たちと同じ立場だった先輩から、短い時間で必死に吸収しようとしていた。

 

これで全5回のよのなか科のカリキュラムを終えた選手たち。最後に「お金」「理念」「職業」「キャリア」など、さまざまなテーマがあったなかで、どんなことが印象に残ったかを聞いてみた。

 

澤 蓮太郎
波本選手が話をしてくれた5回目が印象に残っています。ジュニアユース、ユースを経験してプロになった方なので、自分もそうなりたいと思いました。

 

室屋 吉壱
波本選手の話が印象に残っています。ジュニアユース、ユースの練習が大事だということだったので、日々、高い意識で1日1日つきつめていきたいです。

 

野田 和空
新木さんと星野さんと波本選手の話がおもしろかったです。波本選手はジュニアユースの頃に5年後のキャリアプランを僕たちと同じように書いて、それを達成したし、新木さんや星野さんは自分が楽しいから続けられると話してくれたことが印象に残っています。

 

筆安 優吏
星野さんが自分が楽しいと思うことをしているという話が印象に残りました。自分もサッカーを楽しんで練習していきたいと思います。

 

荒木 叶瑠
新木さんと星野さんの回が印象に残っています。新木さんは選手全員分の用具の用意や洗濯などをひとりでやっているのがすごいと思いました。星野さんは楽しいことを仕事にしていると話していたところが印象に残っています。

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