金沢U-18がプリンスリーグ北信越第16節で勝利。首位に勝点で並んだけれど……【無料記事】
中川豪のハットトリックで新潟明訓高校に勝利
本日行われた北信越プリンスリーグ第16節、金沢U-18は新潟明訓高校と対戦した。
メンバーはこんな感じ。10番の柳村龍慎とセンターバックの岡本翼が欠場し、かわりに2年生の加藤煌晴と1年生の長田琉太がスタメンに入った。
試合は序盤から金沢がペースを握ると、9分に山下莉人のクロスに中川豪が合わせて先制。その直後には決定的なピンチが訪れるが、浦理貴弥がファインセーブ。しかし、その後もたびたびサイドから危ない場面をつくられると、23分に一瞬の隙をつかれて抜け出され同点とされてしまう。
金沢にとっては難しい時間帯が続いていたが、再びリードを奪うことに成功する。35分、左サイドをうまく崩し、中川が再びクロスに合わせて2点目。さらに42分にも平川稜のポストプレーから中川が抜け出しハットトリックを達成した。
2点のリードを奪って後半を迎えるかと思われたが、前半終了間際。新潟明訓のフリーキックを浦が弾いたところを押し込まれ、1点差に詰め寄られてしまう。次の1点が勝負に大きな影響を与える流れだったが、それも金沢がもぎとった。53分、中盤でボールを奪うと、今度は中川が平川にお返しのパス。平川が逆サイドに浮かせて流し込むようなシュートを決めて、再度リードを2点に広げた。
その後もピンチはあった。57分にはペナ角から際どいシュートを打たれ、さらに終了間際にもマイナスに折り返されて危ない場面を迎えたが、いすれもシュートは枠の上。最後は相手キーパーが上がってきてのコーナーキックもしのいで試合終了。金沢が中川のハットトリックもあり、4−2で勝利を収めた。
4位と5ポイント差をつけたが
前節、新潟U-18に0−2の敗戦を喫した金沢だが、連敗することなく今節の勝利で首位・帝京長岡高校に勝点で並ぶ2位に浮上した。
順位 | チーム名 | 勝点 | 試合数 | 勝 | 引 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失点 |
1 | 帝京長岡 | 29 | 13 | 9 | 2 | 2 | 26 | 9 | 17 |
2 | 金沢U-18 | 29 | 16 | 9 | 2 | 5 | 28 | 23 | 5 |
3 | 日本文理 | 27 | 13 | 8 | 3 | 2 | 23 | 11 | 12 |
4 | 富山第一 | 24 | 14 | 7 | 3 | 4 | 17 | 11 | 6 |
5 | 富山U-18 | 20 | 14 | 6 | 2 | 6 | 19 | 17 | 2 |
6 | 松本U-18 | 20 | 14 | 6 | 2 | 6 | 17 | 19 | -2 |
7 | 新潟U-18 | 17 | 15 | 4 | 5 | 6 | 13 | 16 | -3 |
8 | 星稜 | 16 | 14 | 5 | 1 | 8 | 14 | 20 | -6 |
9 | 遊学館 | 12 | 15 | 3 | 3 | 9 | 13 | 27 | -14 |
10 | 新潟明訓 | 3 | 12 | 0 | 3 | 9 | 9 | 26 | -17 |
残り2節、今年は上位3チームがプレミアリーグプレーオフに進出できるため、これでほぼ確定のうように見えるが、そうはいかない。
今年も全チームが全日程をこなすことが困難であるめ、勝点平均(総勝点÷試合数)での順位決定となることが予想される。それで表した順位表は以下のようになる。
順位 | チーム名 | 勝点 | 試合数 | 勝点平均 |
1 | 帝京長岡 | 29 | 13 | 2.231 |
2 | 日本文理 | 27 | 13 | 2.077 |
3 | 金沢U-18 | 29 | 16 | 1.813 |
4 | 富山第一 | 24 | 14 | 1.714 |
5 | 富山U-18 | 20 | 14 | 1.429 |
6 | 松本U-18 | 20 | 14 | 1.429 |
7 | 星稜 | 16 | 14 | 1.143 |
8 | 新潟U-18 | 17 | 15 | 1.133 |
9 | 遊学館 | 12 | 15 | 0.800 |
10 | 新潟明訓 | 3 | 12 | 0.250 |
金沢は3位で、4位の富山第一高校とも、ほとんど差がなくギリギリのラインにいることがわかる。実際、前節終了時では4位で、今節、富山第一高校が引き分けたため、順位をひとつ上げた。
金沢の残り2試合は富山U-18と帝京長岡。いずれのチーム相手にも前半戦は大敗を喫していて、3位キープは簡単な道のりではない。ハットトリックの中川も「ここからカターレと帝長で強豪がふたつ続く。そこを絶対に勝って(プレーオフが行われる)広島にいけるようにしたい」「もう2勝しないと(プレーオフに)行けないと思っている。絶対に落とせないので勝ちにいく」「2勝するしかない。2勝します」など、2連勝が至上命題になると何度も口にしていた。