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シュートを打たなかった場面よりも気になったこと【第35節・新潟戦レビュー】

 

打たない判断、ノーゴールという結果

 

試合後の会見で柳下正明監督が口にしていたのは「打てるときに打たない」という課題だった。試合を通してシュート2本。それもシュートが記録されたのが本塚聖也のみというのは寂しい限り。

 

たしかに38分に山根永遠が自分で突破してキーパーと1対1になった場面は打つべきだったと感じる。しかし、仮に加藤陸次樹から山根へのふたつのパスのうち、ひとつでも通っていれば、それは「冷静だった」と評価されただろう。加藤自身、シーズン序盤には弱気になってシュートを打たなかったときがあったが、「そのときとは違う」と明言しているし、「2本のうちの1本はシュートを打てばよかったと後悔している」と反省もしている。ただ、もうひとつ逆説を付け加えるならば「数字以外も求められるが評価されるのは数字」というポジションだけに、シュート0&ノーゴールという結果は重い。

 

そしてこの試合、攻撃よりも気になったのが、後半の守備対応だった。

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