あと一歩のところで勝利に及ばず昇格が潰えるも、クラブ史に残る激闘。壮絶な撃ち合いで王者大宮の牙城を崩しかける【2024 J3第37節vs. 大宮アルディージャ(HOME)Report】

今シーズンの17点目を決めた藤岡浩介。©Kaz Photography/FC GIFU.
FC岐阜は11月16日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場でJ3第37節に臨み、大宮アルディージャと対戦。2-2の引き分けで試合を終えた。
J3では突出した戦力を保有する大宮の圧力は高く、序盤からしばらくは度々決定的なピンチを招き、ついに前半26分、オリオラ サンデーに先制点を決められた。おまけに遠藤元一が負傷し、直後の前半28分に交代するアクシデント。シュート数でも前半は2対7と圧倒され、勝ち筋を見いだしにくい状態が続いた。
ところが後半はこのシュート数が反対の数字になった。後半10分に右コーナーキックからの二次攻撃で藤岡浩介がスーパーなボレーシュートを決めて同点とし、反撃の狼煙を上げると、攻勢を強めていく。大宮にとってはフラストレーションがたまる展開も影響したか、後半25分に杉本健勇が退場したにもかかわらず、その4分後に富山貴光が2点目を決めた相手もさすがだったが、岐阜は諦めず後半37分、途中出場の横山智也が高精度のシュートをグラウンダーでゴール右隅に決め、2-2の同点に追いついた。
残念ながら勝ち越し点を奪えず、最終節に勝った場合のシーズン総勝点53が6位のクラブよりも下回ることが確定し、J2昇格プレーオフ進出の可能性は絶たれた。しかし引き分けにとどまったとはいえ、今シーズン初めて8,000人を超えた観衆が見つめる中、チャンピオンをあと一歩のところまで追いつめたこの日の激闘はクラブ史に残り、語り継がれるものとなるだろう。
◆ハーフタイムの修正が奏功
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