ぎふマガ!~FC岐阜を徹底的に応援する公式ウェブマガジン~

FC岐阜U-15、決勝で敗れるも堂々たるファイナリストに。クラブの歴史を塗り替え、価値ある銀【2024夏 日本クラブユースサッカー選手権大会速報/無料公開】

 

©Kaz Photography/FC GIFU.

 8月20日、札幌サッカーアミューズメントパーク天然芝サッカー場で第39回 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会決勝(40分ハーフ)がおこなわれ、東海1位のFC岐阜U-15は川崎フロンターレU-15生田と対戦。1-4で敗れ、今大会を準優勝で終えた。

◆11番高田が一矢報いるゴール

 開始5分、川崎の9番十河晟央に先制ゴールを決められた岐阜だったが、選手たちは動揺することなく、ゴール前でタメて背後にスルーパスを放ち、クロスやシュートを狙う得意の崩しを繰り出し続けた。1点を奪われても折れないリバウンドメンタリティは準々決勝の逆転劇で証明済み。ボールを奪う意識が高く、センターバックが中盤から前線にかけてできる間を衝くパスコースを見逃さない。準決勝で超絶技巧のFC東京U-15に対抗したように、チームプレーの中で各自が正しい立ち位置をとり、戦術的な意図あるフットボールでピッチを広く使っていた。

 しかし1点ビハインドの状況で握る岐阜、奪う川崎という構図が明確になってきた後半18分に2失点目。まずは1点を返すべくラインを上げて攻勢を強めた岐阜だったが、これが仇となり後半21分に中盤でひっくり返されての3失点目で万事休す。さらに後半32分に4点目を奪われ、敗色濃厚となったが、ここで諦めないのがFC岐阜U-15。左コーナーキックからファーサイドで11番高田憲慎が後半35分に決め、1点を返した。

 強気で主体的にボールを動かし、相手の守備を崩していく攻撃と同時に、試合終了まで豊富な運動量を維持、ひたむきなハードワークで相手を圧倒するのがFC岐阜U-15の持ち味。クラブとしての理想を体現し、岐阜がJリーグに加盟した直後の泥臭い頑張りをも彷彿とさせる闘争心で最後まで追いすがった。

 試合はそのまま1-4で終了。決勝まで激しく闘った疲労が結果にあらわれた感もあったが、最後まで岐阜らしさを貫き、試合後は堂々ファイナリストとして表彰式に臨んだ。

 決勝戦で屈指の強豪である川崎に敗れたとはいえ、グループステージを首位で突破し、ノックアウトステージでは松本山雅FC U-15、ガンバ大阪ジュニアユース、セレッソ大阪U-15、FC東京U-15むさしといった名門の数々を撃破した道のりは立派の一言。県の誇り、クラブの誇りとして帰ってきてほしい、そう思わされる戦いぶりだった。

 これまでトップチームの最高成績は天皇杯のベスト8。FC岐阜U-18もプリンスリーグに昇格したことはあるが、プレミアには手が届いていない。トップもアカデミーも全国レベルの成績を残すには至っていなかったところ、突如として日本一まであと1勝というところまで進んできたU-15が、クラブの歴史を塗り替える偉業を成した。この事実は、FC岐阜が成長する道筋をどうしていくのか、あらためて考える契機となるのかもしれない。

※『ぎふマガ!』では後日、追加取材を含む特集記事をお送りいたします。

©Kaz Photography/FC GIFU.

*********************************************
[FC GIFU INFORMATION]
▼公式twitter  https://twitter.com/fcgifuDREAM
▼公式facebook https://www.facebook.com/FCGIFUPR/
▼公式Instagram https://instagram.com/fcgifu
▼公式サイト   https://www.fc-gifu.com/
*********************************************

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ