愛媛FCのポゼッションへの対応が難しい状況下、後半はカウンターでチャンスを作るも無得点で引き分け【Report/2023 J3第21節 岐阜vs.愛媛(HOME)】

好セーブでゴールを死守した茂木秀。©Kaz Photography/FC GIFU
8月5日、FC岐阜は岐阜メモリアルセンター長良川競技場でJ3第21節に臨み、愛媛FCと対戦。0-0の引き分けで試合を終えた。首位の愛媛に前半からボールを支配され、前からプレッシャーをかけて嵌めることが出来ない劣勢の内容だったが、後半は相手がパスをつなごうとしたところでボールを奪い、カウンターを狙う形で何回かチャンスを作った。しかし最後の1/3のゾーンに入ってからの精度が足りず無得点。トータルでは石丸清隆監督のもとで2年目を迎えている愛媛に、上野優作監督体制で始動してから半年の岐阜がやや戦術、技術面で上回られた一戦となった。
収穫は今シーズンの長所であるゴール前の守備力を、J3最強の相手との対戦であらためて確認出来たこと。浮き球の落下点に対する予測、フィニッシャーの予備動作の察知が早く、ゴール前付近やボックス内にボールを入れられても最後は球際でほぼ跳ね返すことが出来ていた。またボランチを中心としてセンターバック以外のフィールドプレーヤーも全員守備意識が高く、守備参加の過程でシュートコースを制限出来ていたため、ゴールキーパーの茂木秀が1対1のシュートを止めやすくなっていた。
愛媛がボール保持によって最低限負けない状態を作っているとするなら、岐阜はゴール前の守備力によって最低限負けない状態を作っている。このベースをしっかりと維持しながら、この日本来やりたかったボール保持で制圧する試合運びが出来るよう、次節以降に向けて支配力向上を図っていきたい。
◆苦しみながらも愛媛への対応策を探った90分間
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