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高い強度のボール奪取、正確なパスによる保持、タイミングが合った動き出しとフィニッシュ。急激なレベルアップを果たして2位富山に渾身の勝利【Report/2023 J3第11節 岐阜vs.富山(HOME)】

 

攻守に力強かったンドカ チャールス。©Kaz Photography/FC GIFU


 5月28日、FC岐阜は岐阜メモリアルセンター長良川競技場でJ3第11節に臨み、カターレ富山と対戦。1-0の勝利で試合を終えた。前半12分、藤谷匠からの長いボールに反応して飛び出した窪田稜がクロスを上げるとゴール前に入ってきたンドカ チャールスが身体ごと当てるようなシュートでネットを揺らし、岐阜が先制。その後追加点はなく、後半は富山に押し込まれたが最後まで相手にゴールを許さず完封。ほぼ完璧な内容で勝点3を加えた岐阜は第10節終了時の15位から12位まで順位を上げ、昇格圏まで勝点6差に迫った。

 上位を追う勝点14に到達した結果も喜ばしいが、なにより衝撃的だったのはフットボールそのものの質。すべての選手が慌てず、相手のプレッシャーにも動じず、いい立ち位置をとり落ち着いてボールを動かしていた。これまで積み重ねてきた成果と、直近の練習が直接効いての成長と、それぞれが表現されたボール回しは惚れぼれするほど美麗なもの。そして強度が高いはずの富山に押し込まれこそすれ押し負けることなく跳ね返し続けた強さも、これまで以上のものだった。

 ここに後半、田中順也と柏木陽介を投入してクオリティを最後まで維持出来るに至った岐阜が今後どうなっていくのか。成長のための第一歩と位置づけられるシーズンではあるが、目指すレベルに近い域までの急成長とJ2昇格を同時に果たせるのではないかと思えるほど、会心のゲームだった。

◆攻撃の戦術練習に多くの時間を費やした一週間
 

自身、今シーズンの2点目が決勝点となった。©Kaz Photography/FC GIFU

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