テゲバジャーロ宮崎との比較で浮かび上がるFC岐阜の不足【J3第32節Match Review】
残る3節のうち、FC岐阜が岐阜メモリアルセンター長良川競技場のピッチに臨む試合もあとふたつ。このタイミングの第32節で当たった相手がテゲバジャーロ宮崎だった。率いるのは髙﨑康嗣監督。2016シーズンから2018シーズンにかけていわてグルージャ盛岡のヘッドコーチを務めたあとは大学サッカーの指導者として3シーズンを過ごし、この2022シーズン、満を持して宮崎の監督に就任した。U-12年代のコーチとして両足よりも利き足を伸ばす指導によって三好康児、三笘薫、田中碧らの個人能力を高めたことで知られる指導者であり、Jクラブトップチームの監督としてどのような成果を残すのかは気になるところだ。
一年近くの時間を費やしてきたチームづくりの成果として、たとえば後半32分に桐畑和繁が橋本啓吾の胸トラップからのシュートを弾いた場面のように、いい立ち位置、いい動き出し、適切な選手間の距離、適切な判断を維持して宮崎はいいプレーを度々見せていた。得意な足もとの技術や個人戦術を磨くことでそれがピッチ全域にやがては拡大し、サッカーそのものが巧くなる。これは風間八宏監督が指揮を執っていた時代の川崎にも似た変化と言える。もちろん、日本代表級とはいかないにしても、足もとの技術そのものも磨かれている。
◆独自のスタイル以前の問題
利き足指導についても存じているが、一年間を通しておとなである宮崎の選手たちが成長したという手応えはあるか──と訊ねると、髙﨑監督はこう答えた。
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