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試合なく帰岐したFC岐阜が紅白戦を実施。移籍加入の馬場賢治は「ぼくの長所が力になれば」と残留に向け決意【7/21練習レポート】

 

先頭に立って走る前田遼一。ここに馬場賢治が加わり、攻撃陣の層は確実に厚くなった。


駆け抜けていく馬場賢治。早くも紅白戦でプレーした。


 7月20日に開催される予定だったJ2第23節鹿児島ユナイテッドFC戦が雷雨の影響のため中止となり、21日、FC岐阜の遠征メンバーは試合をしないまま午前中に中部国際空港へと降り立った。そして、岐阜県内へと戻ってきた選手たちが合流しての全体練習は15時30分頃から、北西部運動公園で始まった。
 スプリントを入れたボール回しなどをこなしたあと、戦術ボードを立てて趣旨を確認するとフィールドプレーヤー10対10の紅白戦を実施。全体練習の終了後は米田徹ヘッドコーチが担当するボールの動かし方についての練習、川原元樹GKコーチが見るシュート練習兼GK練習などの居残りで汗を流していた。
 
◆次節に向け気持ちを切り換えた前田遼一
 
 公式戦でプレーできず、からだを動かし足りない様子の前田遼一は「公式戦の中止は初めて。次の試合に向けてという意識で練習に臨みました」と言い、いつものようにじっくりとトレーニングメニューに取り組んでいった。
 近い距離に選手が集まり、連動した千葉戦のゴールについて訊ねると、「手応えはあるところはあるんですけど、さらによくしていきたいという想いのほうが、いまは強いですね」と、前田は答えた。
「先制点を獲ったあとの戦い方とか。そこで受け身にならず、もう1点、追加点を奪えたら福岡戦のように試合運びは全然変わってくるので。ぼく自身も引いてしまうことが多いので、そこをうまくやっていきたいと思います」
 
 その“もう1点”を奪うためのラストピースとなりそうなのが、今夏の移籍で加入してきた馬場賢治だ。この日、馬場は大分トリニータ時代のチームメイトである川西翔太と談笑しながら、前田の近くを走っていた。今冬と今夏の移籍市場を経て入ってきた3人の実績あるアタッカーが集まると、じつに壮観だ。
 結局、馬場はほとんどのメニューをこなし、紅白戦でも前目のポジションでプレー。練習終了後は移籍後初めてとなる取材に応じた。以下、その様子をお届けする。
 

カマタマーレ讃岐在籍時の恩師“北さん”こと北野誠監督と岐阜の地で再会し、笑顔がこぼれる馬場。


◆馬場賢治との一問一答「北さんのためにという想いは、正直、大きい」
 
──オファーはいつ頃ありましたか?
馬場賢治 二週間くらい前だったと思います。心の中では(岐阜に)行こうかと思っていたんですけれども、

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