漢・馬場賢治加入！ 勢いづくFC岐阜、一路台風近づく鹿児島へ【J2第23節プレビュー】
馬場賢治は“漢（おとこ）”である。
2015年2月27日、水戸ホーリーホック、東京ヴェルディ、FC岐阜が連携し、その年の対戦をご当地アニメダービーとして運営する『アニ×サカ!!』の発表記者会見が東京都内でおこなわれた。そしてその日、馬場は水戸で二部練習を終えたあと、発表会に急ぎ駆けつけ、練習着のままトークに参加した。
水戸は大洗町を舞台とする『ガールズ＆パンツァー』（ガルパン）に推され、ガルパンを推す間柄。地元、茨城県にある町を映像化したガルパンをしっかり観てはいたものの、特にアニメ好きというわけではない。しかしクラブを代表する選手としてトークを盛り上げるために馳せ参じたのだ。
周囲がアニメ関係者、またはアニメに詳しい人間ばかりのなか、唯一の選手として居合わせた馬場は「『アニ×サカ!!』という機会をプラスに捉えてがんばろうと思います」と、決意を語った。サッカー人として異文化を拒まず受け容れ、力に変えていこうとする宣言だった。以後、Jクラブとアニメの親和性は格段に高まったが、その融合を果たしている代表格の岐阜に馬場がやってくるということに、なにかしらの縁を感じずにはいられない。
◆北野誠監督が語る馬場賢治
7月18日、馬場が大分トリニータから岐阜へと半年間の期限付き移籍で加入する旨が発表された。シーズン後半に向けた戦力として心強い。
前線のタレントとして期待されることはもちろん、その人間性、存在感がチームに与える好影響には計り知れないものがある。
かつての“弟子”である馬場について、北野誠監督はまずこう語った。
「点獲れるんですよね、彼は。あと、しんどいなかでもチームを鼓舞できる選手なので、そういうリーダーシップというか、チームのなかでお兄さん的なところになってほしいと思います。起用法はこれからですね。前目で使いたいですね」
おとなしい選手が多い岐阜にあっては、彼の熱い心が貴重な武器になるはずだ。その点を加えて問いただすと、北野監督は次のように答えた。
「馬場賢治は見た目がチャラいでしょ？ チャラくないんですよ。全然。すごい真面目で一生懸命。ただ、
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