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18得点の金沢を迎え撃つ反転攻勢のFC岐阜。甲斐健太郎が空中の絶対王者に対して“高さ勝負”を挑む【J2第13節プレビュー】

 

クルーニー封じに密かな闘志を燃やす甲斐健太郎。

無心の境地でシュートを撃てるか、粟飯原尚平。

 前節の勝利で降格圏からの脱出に成功したFC岐阜は中位進出への足がかりを掴むべく、5月12日に今シーズン好調のツエーゲン金沢と対戦する。2週つづけて岐阜メモリアルセンター長良川競技場でのホームゲームとなるJ2第13節は、6試合区切りの3クール目初戦ともなる。第2クールで負け越した分を、ここからの6試合で取り戻していきたい。

◆クルーニーを封じ込めろ。対抗策をイメージする守備陣

 4-4-2フォーメーションを採用し、前からプレッシャーをかけてタテ方向にボールをつないでいく金沢。攻守にアグレッシブなこのスタイルには、攻守両面で奮闘するサイドハーフが必要不可欠だ。昨シーズンに在籍していた宮崎幾笑は同じ傾向のサッカーに取り組むFC東京へと移籍してしまったが、清原翔平、大石竜平、加藤大樹、金子昌広らがこの要の位置を代わるがわる担い、質を落とさず柳下正明監督が掲げるスタイルを貫いている。カギとなるのは運動量。ハードワークがこのサッカーを根底から支える。
 トップには身長193cmのクルーニーと187cmの垣田裕暉を擁して高さを確保、今シーズンここまで3得点の杉浦恭平と小松蓮が鎮座して相手チームにとっての脅威となっている。
 金沢の守備力について大木武監督に訊ねると、答えは「いいと思う。もっと言えば攻撃だと思いますね」。超攻撃的な姿勢が生む破壊力を長所に挙げていた。
「やっぱり前にかかってくるということ。(攻守一体のアグレッシブさか?)全員でプレスできるというところはあると思います」(大木監督)

 12試合で18得点はFC琉球とならぶJ2トップだ。令和初ゴールで杉浦が注目されるが、阿部正紀とともに岐阜の最終ラインを支えるセンターバックの甲斐健太郎はクルーニーと垣田のツインタワーを挙げた。さらに言えばセンターバックの山本義道も身長は185cmあり、高さの点では金沢が岐阜を上回る。
「(金沢は)フォワードに大きい選手がいて、ボールを収められる能力がある。この仕事を(巨漢の)両フォワードができる。でも高さ勝負は、ぼくはウェルカムなので。どっちかというとそっちのほうが好きです」
 ただ、甲斐は「身長で負けているし、体格でも負けている」と、スペックの点では金沢を下回っていることを認めている。では、何をもって高さ勝負に勝つというのか。
「何で勝つのと問われれば、

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