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前田遼一移籍後初ゴール&決勝アシスト! 9試合ぶりの大逆転勝利で最下位脱出【J2第12節レポート】

 

待望の初ゴール。前田の表情は充実していた。


最後は復活の永島悠史が試合を決めた。


貴重な勝利がこどもの日にふさわしいプレゼントとなった。


殊勲の前田遼一を温かく出迎えるベンチ外メンバーたち。


 鹿児島ユナイテッドFCが柏レイソルに勝ったため、最下位に転落してしまったFC岐阜。絶対に負けられない状況、しかも1点ビハインドの場面で登場した前田遼一が、絶対に決めなくてはいけないチャンスをモノにした――。
 
 夏のような暑さがつづいた連休終盤の5月5日、FC岐阜は岐阜メモリアルセンター長良川競技場でJ2第12節に臨み、7位のFC琉球と対戦。2-1の逆転勝利を収め、最下位からの脱出に成功した。
 前半13分、上里一将に得意の左足でのミドルシュートを許し失点。0-1で折り返した。ここまで8試合勝利のなかった岐阜にとっては厳しい展開。しかし途中出場の前田が後半31分、コーナーキックからの流れで粟飯原尚平が放ったクロスに飛び込みヘディングシュートを決めて同点に追いつく。さらに40分には三島頌平のパスを受けた前田が今度は決定的なラストパスを送り、これを永島悠史が少し運んで撃てるポイントを探してから思い切りのいい左足シュート。ゴールネットを揺らし、とうとう2-1と勝ち越した。琉球も猛反撃を試みるが、岐阜は全員で死力を尽くして守りきり、9試合ぶりに3ポイントをゲットした。
 この結果、岐阜はレノファ山口FCと鹿児島ユナイテッドFC、栃木SCを抜いて19位に浮上。1ゴール1アシストの大活躍でチームを勝利に導いた前田はにこやかに「嬉しいですし、やっと勝利に貢献できたのでほっとする気持ちもありますけど、ここからなので、また次も獲れるように頑張りたいと思います」と言い、充実の表情。窮地に追い込まれた全緑軍団が、全員守備・全員攻撃で強敵を退け、夜の“長良川劇場”で反撃の狼煙を上げた。
 
◆後半の反撃
 
 前節、復調の兆しを見せたFC岐阜は引きつづき4-2-3-1を採用。けがの癒えた柳澤亘を右サイドバックで先発させ、会津雄生を左サイドバックに置く布陣でキックオフの笛を聞いた。しかし4-4-1-1の琉球に先手を取られ、受けに回ってしまう。富所悠と上門知樹に両サイドを蹂躙され、いい状態でクロスとシュートを許しつづけた。上里のゴール以外に、あと2~3点を決められていてもおかしくなかった。相手の精度の低さと、ヤン オレ ジーバースの好守に助けられたようなものだった。
 
 後半キックオフからの岐阜は、絶え間ないゴール裏の大声援に呼応するかのように、前半とは見違えるような積極性で攻めつづけた。アグレッシブに押し上げることで相手の進入を許さなかった恰好だが、これには布陣変更の妙も関係していた。「相手が途中でシステムをダブルボランチからワンボランチに変えた(4-2-3-1から4-1-2-3)」と琉球の樋口靖洋監督が指摘したように、

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