悲観でも楽観でもなく。「1点獲れたことをプラスに捉える」連敗脱出の引き分け【J2第11節レポート】
J2第4節から第10節まで7試合勝利がなく4連敗中、かつ第6節を最後に得点がなかったFC岐阜がついに得点を挙げた。4月28日、栃木県グリーンスタジアムで第11節に臨み、栃木SCと対戦した岐阜は、後半11分、大黒将志に先制点を許したものの、後半40分に途中出場の山岸祐也が同点ゴールを決めて1-1とし、引き分けた。ともに9番が1ゴールずつを奪い、勝点を1ずつ分けあった。
これで連敗脱出。されど、勝ててはいない。よかったことはよかったと認め、よくなかったことは反省するべき、半歩前進の試合だった。
◆4-2-3-1でサイドに生まれた効果
負傷離脱者が相次ぎ、2トップを維持することが難しくなった岐阜は、粟飯原尚平と村田透馬の適性に合わせる意味もあり、4-2-3-1または4-2-1-3の布陣を選択。三島頌平と中島賢星がボランチを組み、風間宏矢がトップ下に。粟飯原が右、村田が左に張り、センターに石川大地がそびえるかたちで栃木ゴールに迫った。
サイドがサイドハーフ(3トップと見るならウイング)とサイドバックの二枚となるため、栃木の4-2-3-1とマッチする。盤面だけを見ても互角になりそうな気配が漂ったが、実際にスコアは拮抗した。風間が粟飯原や村田に対して送った「布陣にはそこまでこだわっていないですけど、サイドの対人のところでよくがんばってくれた」という評価は正当なものだろう。
開始3分に村田が斜めに突進して最初のシュートを放ったが、
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