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西村知穂さんが『FC岐阜 Road to Dream』に託すもの<前編>【Special Interview】

 

 FM GIFUで絶賛放送中の『FC岐阜 Road to Dream』パーソナリティを務める西村知穂さんを、番組収録時に直撃したロングインタビュー。前編の今回は旦那様である大塚研司騎手との出逢いから番組の立ち上げまでをお届け。

◆地域リーグ時代から追っていた

──旦那様の大塚研司騎手は笠松競馬きってのFC岐阜狂として知られていますね。出逢ったきっかけもFC岐阜ということになるのでしょうか?
西村知穂 はい。私たちがそれぞれ東海リーグ1部……。
――もう、その時点でそうとう前の話なのでは(笑)。
西村知穂 そうなんですよ。2006年頃から別々に応援していて、知り合った場所がスタジアム。もともと、私は笠松競馬場で串カツを食べながらビールを飲むのが好きだったんです(笑)。
――いい趣味だと思います。
西村知穂 THE 昭和という感じで、競馬場の雰囲気に浸りながら赤ペンを片手にビールを飲むという。だから、存在は知っていたんですけど、たまたまスタンドで知り合い、お互いにFC岐阜が好きだということがわかって、意気投合して結婚しました。
――出逢ってからがトントン拍子すぎるかと(笑)。
西村知穂 省略しすぎましたね(笑)。その頃、FM GIFUの朝の番組で4週に渡って笠松競馬を取材したことがあったんです。調教師、馬主、蹄鉄師、ジョッキーの順で、最後に取材したのが、旦那の後輩に当たる佐藤友則という人気の騎手だったんですね。そこで接点が出来、彼を介して知り合った――という経緯でした。その後、スタジアムでバッタリ再会して。
――なるほど。
西村知穂 「あー! あのときの」と、互いに驚きました。前回会ったときはFC岐阜の話はしていなかったので。その後、いっしょに観戦して結婚しまして、言うなればFC岐阜がキューピッドのような役まわりでしたね。
――やっぱりトントン拍子なんですね(笑)。もうFC岐阜の番組はやっていたんですか?
西村知穂 いえ、現在ある『MORNING SPLASH』という番組が2001年から2015年までは『Morning Bird』という番組名で、そのなかで新しくFC岐阜を応援するコーナーを始めることになったんです。その名も『GO GO FC岐阜 Road to JFL』。社会人リーグからJFLをめざす地元のチーム「FC岐阜」を応援しようというコーナーを、西村さんに担当してもらいたいと言われて、そこからなんですよ。
――ほんとうの草創期から追っているんですね……。
西村知穂 それが2006年。東海リーグ1部は一年で通過してJFLに昇格したので、コーナーのタイトルも『GO GO FC岐阜 Road to J2』に変わったんですね。でもJFLも一気に駆け抜けて翌年にはJ2に上がり、『GO GO FC岐阜 Road to J1』になって、もう出世魚のように名前が変わっていったんです。

◆今西さんの“鶴の一声”で番組が誕生

――激動の時代を経て、そこからはJリーグクラブとしてのFC岐阜にずっと寄り添ってきたわけですね。
西村知穂 そうですね、2010年のときだったんですけど、当時の社長だった今西和男さんから「プロのサッカー選手たるものヒーローインタビューもあるし、自分の想いをきちんと言葉で伝えられるような選手にならなければいけない。引退をしてもその後の人生がつづくのだから、やはり言葉は大事だ。西村さん、そういう番組をつくり、選手を出してくれないか」と言われたんです。その言葉を受けてFM GIFUが番組を立ち上げた。今西さんの、まさに鶴の一声でできた番組なんです。ちなみにその年のスローガンが「前進し続けること STEP BY STEP BY STEP」だったので、当初の番組名が『FC岐阜 STEP BY RADIO』だったんです。そして、2年前からこの『FC岐阜 Road to Dream』に変わりました。
――今西さんはそう仰るけど、ひとつのクラブだけの専門番組をつくるのはたいへんですよ。
西村知穂 動きましたね。スタッフの尽力に感謝です。この番組のおかげでいろいろな選手と話すことができ、よりFC岐阜に対する愛情が深まりました。
――JFLのときは勝っていても、やはりJ2に上がると敗戦が増えますよね。選手への接し方が難しいんじゃないかと思うんですが、どういう心構えで番組に臨んでいるのですか。
西村知穂 ふだんからコミュニケーションをとって基本的にはリスペクトの気持ちを持とう、と。選手を下の名前やニックネームで呼ばずに「◯◯選手」と呼ぶのもそうです。どれだけ年下であっても「『◯◯選手』に対してお話を聞く」というスタンスですね。本番の収録以外でも培ってきた関係があると、選手のみなさんも、厳しい質問をしても「プロとして発言しなきゃ」と理解して答えてくれる。それだけ聞きづらい質問も入ってくるからには、妥当性がないといけないですから、台本をつくるのに一日がかりで「う~ん」といつも呻っています。同じ内容を訊ねるにも、言葉の使い方ひとつで失礼にもなるし、相手を傷つけることにもなる。質問の仕方は大切にしたいですね。
――それを聞いて腑に落ちました。この番組は一年を通していろいろな選手を平等に呼んでいるじゃないですか。数人だけを相手に一回だけの特集ということであればニックネームで呼んでもいいのかもしれないし厳しい質問をしなくてもいいのかもしれない。でもFC岐阜をまるごと背負った番組である以上、扱いに変な差をつけるわけにもいけないですし、長いシーズンであれば時に厳しい質問も入ってくる。責任を持ってひとつのスタンスを貫いているんだなと思いました。
西村知穂 そう言っていただけて嬉しいです。平等にするということ、それから選手一人ひとりのいいところを見ることを大切にしているので……トークバラエティと銘打っているものの、人一倍FC岐阜の試合を観て選手それぞれの活躍を見たり、練習場に足を運んでレギュラーに入れない選手でもこんなにいいところがあるんだと把握していないと、いざ番組にお呼びしたときに話をするのが難しくなります。試合に出ていない選手に、私はちゃんとあなたを見ていますよ――と伝えて認識してもらう、そこの姿勢は失くしてはいけないと思っています。

後編につづく

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