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後藤勝のFC岐阜2018シーズンレビュー

 

シーズンを通してその運動量でチームを支えた宮本航汰。J2第37節ファジアーノ岡山戦での石川大地のゴールも、宮本が前線でつぶれる役回りを果たせばこそだった。


 
◆民主的に出てくるボールが古橋を活かしたシーズン前半
 

試行錯誤の末、左ウイングはシーズン半ばから山岸祐也が務めるようになった。


 攻撃から守備への切り換えでは先んじて危険地帯へ急行し、守備から攻撃への切り換えでは長短のパスで味方を操り、また自らも攻め上がっていた庄司悦大がベガルタ仙台へと移籍したことで、2018シーズンのFC岐阜は少々趣を変えてのスタートとなった。攻守の切り換えという根幹に大きく関わり、41試合に出場していた中心選手が不在となれば、基本のサッカーは不変でも、やはりフィールドプレーヤー10人のバランス、そして攻め方はある程度変わらざるをえない。特に中盤は庄司、シシーニョ+小野悠斗または永島悠史という組み合わせだったところで、ふたりの主力が抜けたのだから、再編成が必要だった。また、右サイドハーフ兼右サイドバックの大本祐槻が抜けたことを考えれば、42試合出場の古橋亨梧に重心が傾いていくのは必然だったのかもしれない。
 
 前年に絶対的な存在だった庄司の不在はパスルートの分散につながったようだ。
 今シーズン前半、最高のゲームだったと言っても過言ではない5月19日のJ2第15節、敵地で大宮アルディージャに快勝したあと、古橋はこう語っていた。
「昨年はボールを触っている選手が偏っていたかなと思いますけど、

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