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大木武監督が語る「2018年のFC岐阜」【独占90分間 Special Interview 第1回】

 

© FC GIFU


 2018シーズンの戦いを終え、大木武監督が口を開いた。時間にして約90分。独占インタビュー第1回の今回は、13試合未勝利を引き起こしたものが何か、選手争奪の争いがより厳しさを増すJリーグをどう生き抜いていくつもりなのかを探った。来季に向け必読のテキスト。
 
◆勝てなくなった夏
 
――まず2017シーズンを振り返りたいのですが、この年は勝ち星が多い時期(第6節から第11節まで5勝1分、第30節から第33節まで4連勝)と敗戦が多い時期(第12節から第21節まで天皇杯徳島戦を除き10試合勝利なし、第34節から第42節まで9試合勝利なし)とを繰り返しました。何かつまずきがあって負け始めていたのでしょうか?
大木武監督 つまずきという感じではなかったと思います。勝っているときでもそれを維持しようというのではなく、先を見据えた取り組みをしていた。負け始めるきっかけが欲をかいたせいだったといえば、そうかもしれません。そうして負けが込むと修正が重なる。修正をすることでちがう方向に行ってしまう。その繰り返しがあった気がします。
 

 
――2018シーズンもやはり苦しい期間があり、10連敗と、それを含む13試合未勝利がありました。
大木武監督 この期間はまちがいなく修正、修正の繰り返しでした。負けたときは敗因のもとを辿り、その根源を絶とうと異なるやり方を採る。すると、はじめにやろうとしていたものからはズレてしまう。
――その点、2017シーズンから2018シーズンの変化を考えると、まず庄司悦大、シシーニョ、大本祐槻と、3人の主力が一度にいなくなり、パスの出処が変わりました。それでも開幕早々に、かたちができたように映りました。
大木武監督 かたちになりましたね。
――ところが暑熱期に勝てない時期が重なった。外から見ると暑さのせいで勝てなくなったのではないか、暑くてハードワークできなくなったのではと疑いたくなるのですが、実情はどうだったのでしょうか。

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