14試合ぶりの勝利を呼んだ〝1〟の男たち~石川大地<3>「早くキャンプの達成感を味わいたい」【3回分載/Pick Up Interview】
デル・ピエロさんの御前試合となったJ2第34節で引き分け、連敗を10で止めたものの、なお未勝利がつづく状態で迎えた第37節。ファジアーノ岡山を下し、チームをトンネルから脱出させたのは、ふたりのルーキーがもたらしたゴールだった。
後半33分、三島頌平のJ初アシストとなるクロスを田中パウロ淳一が決めて同点。そして後半42分、執念の波状攻撃から石川大地のJ初ゴールで逆転──。
くしくも、この試合で残したアシストとゴールが、それぞれ2018シーズン唯一のものとなった。
2019シーズンへの期待を込め、岡山戦で貴重な〝1〟を刻んだ男たちに迫る。
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今回は石川大地の第3回。左膝関節前十字靱帯損傷という重い怪我から、彼はいかにして立ち直ったのか。
◆怪我をした翌日、膝が腫れてきた
――キャンプの初日に怪我をすることは滅多にない。これが書かれたシナリオだとしたら出来過ぎですが、やはりそのときはショックが大きかったのでしょうか。
石川大地 落ち込んだことは落ち込んだんですけど、そこまで引きずりはしなかったですね。リハビリをするしかないと、自分のなかでもすぐに気持ちを切り換えました。
――受傷した直後はどういう感覚だったんですか。
石川大地 その瞬間はそんなに大きな怪我だなとは感じなかったですね。経過を見る必要があったんですが、大けがになるとの予兆はなく、次の日はできるだろうと思っていたんです。トレーナーにも「明日練習をやります」と言いましたし、大木さんにも食事会場で「練習やりますんで、大丈夫です」と伝えていたんですよ。そうしたら翌朝、
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