「ファジラボ」寺田弘幸

【ハン・イグォンが契約更新】『2023年はもっと』

28試合出場4得点がハン・イグォンの2022年シーズンの戦績でした。

コロナの影響で来日が遅れたことも踏まえれば。悪くない数字だと思います。ただ、2023年はもっともっと期待しちゃいます。

絶対にもっと数字を残せるアタッカーですから。

(寺田弘幸)

1月、ラブコールを送り続けて獲得に至った韓国人アタッカーを原靖前強化部長は「仲間隼斗のよう」と例えた。

正直、またまた~~ と思ったけども、コンディションが整ってきたハン・イグォンのプレーを見て、さすが原さん! と唸ることになった。

ドリブルで前進するパワーはリーグでも突出していて、まさに仲間隼斗を彷彿とさせるものだった。特に素晴らしいなと思うところは、決して自分が良い態勢ではなくても仕掛けられるところだ。

DFが縦への突破を防ごうとしても、イグォンは縦にドリブル突破をトライできるだけのパワーとアイディアを有していて、相手を引きずりながらでも前へ進もうとする強い意志も持っている。

夏に入ると対戦相手も警戒を強めてきたが、敵は相手ではなく自分自身であることをイグォンも自覚していた。

「大事なのは自分の意識だと思っています。スピードの部分をはじめフィジカル的なところで相手を上回れるものを持っている自覚はあるので、やっぱりチャレンジする意識を持つことだったり、相手を攻略するんだっていう強い意識を持つことが1番大事かなと思います」

第35節・山形戦のイグォンが特に強く印象に残っている。1-1で迎えた74分にピッチに送り出されたイグォンは、出場直後に左サイドでボールを受けるとタッチライン沿いをパワフルに前進した。このプレーが徳元悠平のロングスローにつながり、ミッチェル・デュークが決勝点を奪取した。イグォンが道のないところに道を切り開いたことで生まれたゴールだったと言っていいだろう。

あんなプレーができるアタッカーはリーグ全体を見渡しても一握りしかない。2023年シーズンのチーム編成が行われている最中なので断定的なことは言えないけども、イグォンの能力を存分に引き出すことがチームにパフォーマンスを向上させる効果的な手段になることは間違いないだろう。

ウイングが能力を最も発揮しやすいポジションだろうし、そのことは木山隆之監督も十二分に理解しているはずだが、はたして2023年はどうなっていくのか。チーム全体のバランスを見ながらシステムとイグォンの役割を決めていくんだろうけど、2年目のイグォンはよりチームに大きな影響力のある立場になると予想している。

K-POPスターのように華やかではなく、どちらかと言えば泥臭いプレースタイルだけでも、だからこそファジアーノを前進させるに相応しいタレントだとも思う。僕はイグォンが来季に20得点をマークしてもまったく驚かない。

〈 了 〉

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