「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】『5連勝のカギは先制点です』【難波拓未のアウェイゲームの見方】

アウェイゲームの朝に難波拓未がアウェイチームの情報を集めて注目に値するところや興味深いところをピックアップしたコラムをお届けしています。

現地で応援する人も、DAZNで観戦する人も、ぜひキックオフの笛が鳴る前に目を通してみてください。

(難波拓未)

先制点が大きな意味を持つ試合

100%です。

ファジアーノは今季、先制点を奪った試合で1度も負けていません。先制した19試合の成績は14勝5分0敗です。

このデータは僕たちをとても勇気づけてくれますが、今節の相手の徳島も先制点を奪った試合で1度も負けておらず、19試合に先制して9勝10分0敗の戦績を残しています。

今節はこれまで1度も逆転負けを喫してないチーム同士の対戦になります。先制点が決定的な意味を持つ試合になるんです。絶対に勝ちたい僕らにとしては、絶対に先制点を奪いたい試合になるということです。

そう思って、今季のファジアーノがどういうふうに先制点を奪ってきたのか見直してみました。

ファジアーノの先制点

35試合で先制点は8人の選手から19得点が生まれています。内訳は以下の通りです。

・チアゴ選手・・・7得点
・田中雄大選手・・・4得点
・ヨルディ・バイス選手・・・3得点
・ミッチェル・デューク選手・・・1得点
・柳育崇選手・・・1得点
・徳元悠平選手・・・1得点
・宮崎幾笑選手・・・1得点
・本山遥選手・・・1得点

得点パターンは次の通りです。

・クロス・・・6得点
・セットプレーから・・・4得点
・ミドルシュート・・・2得点
・敵陣で奪ってから・・・2得点
・PK・・・2得点
・セットプレー直接・・・1得点
・こぼれ球から・・・1得点

先制点を奪った時間帯はこのようになります。

・1分~15分・・・7得点
・16~30分・・・4得点
・31分~前半終了・・・3得点
・46分~60分・・・3得点
・61分~75分・・・0得点
・76分~試合終了・・・2得点

また、河野諒祐選手が多くの先制点を演出していることも分かりました。セットプレーやクロスでアシストし、蹴ったボールが相手のハンドを誘ってPKを獲得し、6得点に関与しています。

徳島の失点パターン

今節はどうやって先制点をこじ開けていけばいいのか。徳島のことも調べました。

ゴールマウスに立ちはだかるホセ・アウレリオ・スアレス選手は、27試合に出場して1試合平均0.7失点です。すごい数字を残していますが、どこかに弱点はないのかと思ってスアレス選手が許した21失点をチェックしていくと、失点の傾向が見えてきました。

スアレス選手はクロスから最も多い8失点を喫しています。クロスをゴール前で合されたゴールだけでなく、クロスから生まれたこぼれ球を押し込まれる失点もありました。

なぜクロスからの失点が多いのか。詳しく見ると、ボールウォッチャーになったDFが相手選手に背中を取られることが多いんです。

CBでプレーする内田航平選手とカカ選手はクロスが上がる瞬間にボールを見てその場に立ち止まる傾向があります。今季、新潟にはクロスを内田選手の背後で合わせられる形からホームとアウェイで1点ずつ決められていますし、第29節の栃木戦でも内田選手の背中を取られて失点を喫していました。

さらにスアレス選手はクロスを上がってくる瞬間、ボールサイドに寄る傾向がありました。印象的だったのが第20節の新潟戦です。徳島の左サイドから上がったクロスを谷口選手に頭で合わせられて決められました。クロスが上がる瞬間、スアレス選手は右ポストに寄っていたのでシュートに対して正面で構えることができず、ガラ空きにしてしまった左スミに決められています。

右サイドから先制点を

徳島はリーグ最少の26失点を誇り、6月26日から13試合も負けなしです。手強い相手ですが、ファジアーノはクロスから多くの先制点を奪っていて、徳島はクロスからの失点が多い。僕は一気に道が開けてきたように感じました。

右サイドがチャンスです。たくさんの先制点を生み出してきた河野選手の質の高いクロスに、チアゴ選手とデューク選手が飛び込んでいけば徳島のゴールをこじ開けることができるはずですし、田中選手も先制点にたくさん関わっているキープレーヤーです。

右サイドから攻め込んで先制点を奪うことができれば、クラブ史上初の5連勝を達成してJ1へ向かって突き進むファジアーノの姿を見ることもできるはず。みんなでしっかりとその姿を目に焼き付けましょう!

〈 了 〉

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