「ファジラボ」寺田弘幸

【無料】CRM推進部・森繁豊部長インタビュー(1)「夢パスの存在を知ってもらうことに力を入れて取り組んできました」/【Challenge1】

2019年は集客面で苦戦が続いていた。開幕から7試合の1試合平均の入場者数は7,950人。3分の1を終えた時点で過去5シーズンで最小となったが、21試合を終えた1試合平均入場者数は9,444人に増加。2016年、2017年に次いで過去3番目に多い入場者数を記録した。

CRM推進部の森繁豊部長に2019年シーズンを振り返ってもらった。

(取材日:11月28日)


 

――2019年シーズンの入場数をどう評価している?

「僕らは一万人を目指しているので、きちんと何が足りなかったのか振り返られないといけないと思っていますが、一方でJ2で11シーズンを戦ってきた中で、2016年、2017年に続いて3番目に多い方々に来ていただけました。昨年は豪雨災害もあったので事情も違うんですけど、いろいろ取り組みをしてきたことが実を結んだところもあったのかなと思います」

――どんな取り組みに成果を感じている?

「いろいろやっているのでこれ一つだけとは言えないんですけど、夢パスでの入場者が今年は平均で1,000人を超えました。昨年は1試合当たり930人で1,000人を超えたのは2013年以来になったんですが、今年は1試合当たり1,080人に夢パスで観戦していただき、入場者の一割以上が小学生になりました。小学生は基本的に一人では来なくてお父さんやお母さん、兄弟等々と観戦に来てくれていると思うので、そこは大きかったかなと思っています。

これまでは岡山市民デーの日に小学校に年一回だけフライヤーを配らせてもらっていたんですけど、今年は岡山市や教育委員会にも話をして、岡山市で三回、倉敷市で一回、フライヤーを配ることができました。まだまだ夢パスを知らない小学生が多いのが実情です。選手と一緒に小学校訪問に行って『夢パスを知っている人?』って聞いたとき、半分も手が挙がらないんですよ。なので、まず夢パスの存在を知ってもらうことに力を入れて取り組んできましたし、もう一つはメルマガを中心に情報を発信してきたことも大きかったと思います。一回来てもらった方に僕らは何とか連絡を取りたいんですけど、今年はJリーグチケットの会員になっていただいた方にメルマガを送ってきました。夢パスもネットに事前で申し込んでもらえるようにキャップのプレゼントをして、ネットで申し込んでいただいた保護者の方にメルマガを配信してきました。そういった取り組みをしてきたことの成果があったのかなと感じています」

――7月7日の鹿児島戦はTシャツを配布してチケットは完売

「いろんなテーマで一昨年からTシャツを無料配布してきたんですけど、今年は初めて天候のコンディションがよくて、初めてTシャツの最大効果が表れた形になったと思います。Tシャツの配布はファジアーノに一回行ってみようかなと思っている方々へのキッカケの一つになりやすいのかなと思いますし、シーズンパスを持っている方々を中心に友人等を誘っていただく文化ができてきているんですけど、誘うときにもTシャツがあれば誘いやすいんだろうなと思っています」

――無料でチケットを配ることは継続して行っていない?

「今年はそこに少し踏み込みましたが、方針転換をしたというわけではありません。1人2人の知り合いを介せばチケットが手に入るっていうような無料券の配り方はしていなくて、そこは昔から変わらず継続しているんですが、今年は1回来た方がもう1試合を無料で見れる『プラスワンマッチ』という形をやったり、7月の3試合に来たら8月のどちらかの試合を無料で見れるというような形の無料券をやりました。これもさっきのデジタル的な話とつながっていて、基本的にはJリーグチケット上の仕組みを使ってやっているので、無料券をお渡しするる方々にはメールアドレスを登録していただきます。なので、その後に僕らから継続的に情報配信ができるんです。また、無料券のだいたい4割くらいがシーズンパスを持っている方々が友人を誘うために無料券を使ってくださっています。これまで『お誘いプロジェクト』をやってきましたが、また違った形の誘い方ができているのかなと思います」

 

<続>

(2)~チケット価格の値上げ~ 12/4更新予定
(3)~新スタジアム建設は~ 12/5更新予定

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