赤鯱新報

【クラブニュース】加藤玄と杉浦駿吾がクラブグランパスでホームタウン新人研修を実施。初めての体験に笑顔もはじけた。

毎年のように見る光景。ユニフォームの背中に圧着する背番号とネームを正しい位置に設置する。

昨日4月13日、名古屋市大須のクラブグランパスにて、毎年の恒例となっている新人選手による新人研修が行われ、加藤玄と杉浦駿吾が“1日店員”としてサポーター含めたお客様への対応を行なった。ともにアルバイト経験もなく、レジ打ちなど働くのは初めてとあって序盤は緊張の汗が噴き出す立ち上がりとなったが、店舗スタッフのサポートもあってすぐに慣れ、笑顔での接客や商品整理などをテンポよく行なうまでに成長。研修の終盤にはふらりと立ち寄ったピサノアレクサンドレ幸冬堀尾にも茶化されつつ、1時間あまりの研修期間を終えた。

ちびっこには握手のサービスも。

研修後に感想を聞くと、「緊張したけど、応援してもらっているのをすごく感じて嬉しかった」(加藤)、「自分が想像していたより、何倍も大変だった」(杉浦)と初々しい反応。加藤は商品の整理やユニフォームの背番号圧着の準備をしながらレジ打ちなどマルチに活躍し、初めてながらもさすがの舵取りを見せつけた。杉浦は自身のユニフォームをネームと背番号もセットで購入したサポーターが2名もいたので、その対応に全力で取り組んだ。目の前で自分の背番号とネームを圧着し、サインを添えて手渡すことはなかなかない経験であり、世界でひとつだけのユニフォームを手渡してサポーターともども笑顔。「応援してくれてる方々がいるからこそ成り立っている仕事」とプロの自覚も十分に、ひと仕事を終えてホッとした表情を見せた。

加藤玄もユニフォームの圧着を体験。かなり丁寧な作業ぶり。

もちろんチームの厳しい現状は重々承知で、なかなかその力になれていないことに2選手は苦い表情を浮かべる場面も。まずは出場機会を得ることからスタートという意味では水曜日に控えるルヴァンカップはひとつの試金石にもなってくるが、「今、この瞬間、瞬間で全力を出していくだけ」(加藤)、「苦しい状況ではありますけど、逆にFWとしては1つ取れば一気に人生変わると思う」(杉浦)とモチベーションは高く保たれていた。日曜日の試合結果を受け、チームはリーグ最下位に落ち込んだが、「必要以上にビビる必要ない。絶対やれるはず」という加藤の言葉に嘘はない。彼ら若い力の意欲を良い刺激としつつ、チームが這い上がっていく姿に期待していきたい。

reported by 今井雄一朗

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