【G大阪vs名古屋】レビュー:見るも無残な0-2の完敗、いや惨敗。何もしなかった90分に、リバウンドメンタリティは生まれたのか。
■明治安田生命J1リーグ 第10節
4月12日(土)G大阪 2-0 名古屋(14:00KICK OFF/パナスタ/28,074人)
得点者:63’イッサムジェバリ(G大阪)76’山下諒也(G大阪)
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完敗というよりも惨敗だった。長谷川健太監督は試合後の記者会見で開口一番、完敗を認めたが、そこまでスカッとした負けっぷりではない。何もできなかったというよりは、何もしなかった、何をすることもしなかったという方が正しい。準備はしっかりしたのはわかったが、その方向性が少しずれているような印象もあり、自分たちの勝ち筋を探っているのではなく、相手に対応し続けているようなチームの挙動ばかりが目立った。もっとシンプルに言えば、ディフェンスは整えたが、その後の攻撃につなげる方策がない。シュミット ダニエルの好守にも助けられつつ63分まで失点を免れ続けたのは、守備面での準備と個々の頑張りが効果を発揮していた証拠でもある。だが、これだけやられ続ければ堅牢な防波堤でもいつかは決壊する。一度決壊すれば堰は堰の役目を果たさず、そこにいる人々は事の推移を見守るしかない。2失点で終わったのは幸運でもあり、スコア的にも惨敗とするに相応しい試合結果となっていても、何らおかしくはなかった。
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