赤鯱新報

【宮崎vs名古屋】レビュー:苦労に苦労を重ね、不運も重なってなお、もぎ取った今季公式戦初勝利。名古屋の夜明けがようやく訪れた。

■YBCルヴァンカップ 1stラウンド 1回戦
3月20日(木)宮崎 0-3 名古屋(14:03KICK OFF/いちご/2,466人)
得点者:98’菊地泰智(名古屋)112’浅野雄也(名古屋)120+1’浅野雄也(名古屋)
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底を打つ、という言葉がある。調べると株式市場などで使われる言葉のようだが、要するにこれ以上下はないということ、そこから転じて回復傾向にその状態があることを示す、らしい。さて名古屋だが、ようやく東京V戦で底を打ち、トンネルの出口が見えたのではないかと思う。ルヴァンカップだが、1回戦で相手はJ3だが、延長戦まで戦ってのものだが、勝ちは勝ちである。勝利に貴賎なし、勝ったからこそ反省は前向きにできるもので、「どこが悪かったのか」ではなく「ここはもっと良くできる」と捉えられるのは素晴らしいことだ。おまけにこの遠征では前日13時半の宮崎行の飛行機で現地入りするはずが、機材トラブルなどで結局のところ便は欠航となり、一時は選手がバラバラにいろいろな飛行機に乗って現地までのルートを探るところまで検討された結果、何とか関係者の尽力によって全員がまずは鹿児島行の便に乗り、鹿児島からバスで陸路に揺られることになった。宮崎のホテル入りは午後9時半を前後したと言い、試合後の会見でそれを口にした時の参りに参った長谷川健太監督の表情は忘れられない。ここまでツイてねえのかよ…とぼやく口調が目に浮かぶほどだった。

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