赤鯱新報

野村勇仁「一人ひとりの個の特徴だったりは確実に去年よりもあると思う」【3/16 TMvs中京大後のコメント】

〇野村勇仁選手

Q:プレミア開幕を来月に控え、現状のチームの出来をどう感じていますか。

「なかなかメンバー全員が揃ってっていうのが、まだあんまりやれてないので。ここからというところがありますけど、チームとしてはもっとできるし、もっと自信つけて、もっと自分のストロングポイントが出るようなゲームにしないと、うまくいかないのかなって思います」

Q:今年のチームの色、強みはどこだと思いながらプレーしているのでしょうか。

「一人ひとりの個の特徴だったりは確実に去年よりもあると思うんで、その個がうまく融合して、全員が自分のストロングポイントを出せればほんとに強いチームになると思います。その中で三木さんもずっと言っているんですけど、技術や判断というところは明らかに去年と比べては劣っているので。今日もありましたけど、ゴールを守るところとか、ボールを受ける前に見とくとか、そういう技術のところ。もっともっとそういう技術的なミスを減らしていかないと、自分がやりたいストロングポイントも出ないし、それがチームの武器にもなっていかないと思います。そのベースのところはもっと高めないといけないし、でも個で打開できる選手も多いので、そこは1人でラインを押し上げて、そこから押し込んで、という攻撃のアクションは去年から引き続きやれていて。それもベースとなって、チームの武器になってくると思います。そういう攻撃というのは少しずつできてきていると思うし、そういう回数を増やしていければ強みになってくるかなと思います」

Q:今日の練習試合ではトップチームのようなマンツーマン守備も見られました。今年のテーマになってくるところもありますか。

「去年と特に変えているかと言われたら、そうではないんです。人に行くのは去年から変わってないので、それは前からでも行くっていうところは、去年からのベースとしてありつつも、そうですね…。今日に関して言えば、やっぱり相手がうまかったので、しかも今日はミラーゲームってこともあって、守備で人に行くシーンがやっぱり多かったのかなと思うんです。本来はもっとボールの状況に対して、ボールポジションの状況だったり、相手のボールの置き所に応じてポジションを取るっていうのは、トップチームはもう極端に言ったらオールコート全部でマンツーマンでいきますけど、そこまで極端にやるかって言われたら僕らはそうではなくて。ボールの位置から逆算してポジションを取るというのはやっているんで、守備で特に変えたか、何か変えるかって言われたら、別にそんなことはないですね」

Q:3バックでは特にそれぞれの責任も明確になってきますし、それがあるからこそフォローの感覚も必要になってきます。今年のチームとしてのそこのバランスをどう取っていこうと思いますか。

「攻撃としては、やっぱりトップチームのキャンプや練習に行かせてもらって、喋る部分、コーチングのところはほんとに一番感じました。今までも自分は喋れる方でしたけど、やっぱりまだ足りないなっていうことはスタッフから言われましたし、自分でもほんとに足りないんだなっていう風に、稲垣選手だったり、玄くんだったりを見て感じたんで。前の人に伝えることと、後ろの選手に対しても、ひとつでも多く喋ること。中継役というか、常に自分が喋って後ろと前をつなげるっていうのは意識してますね」

Q:それは今年のキャプテンという役割にも通じてくる部分があると思います。キャプテンとなって、だからこそやらなければいけないことがあるのか。意識しない方が逆に良いのか。自分はどう務めていきたいですか。

「自分はどちらかと言えばキャプテンキャラなんで(笑)。別にキャプテンにならなかったからといって別にやらないわけでもないし、逆に去年も今年と同じぐらいやってた感覚ではあるので。別に何か意識することはないです。さっきも言ったように、より喋って、より前の人に速く的確に伝えるというのは意識してます」

Q:キャプテンは自分がなるかな、選ばれるかな、と思っていましたか?

「ま、そうっすね(笑)」

Q:やっぱりそうですよね(笑)。森選手とのダブルキャプテンについては二人で何か話し合ったりしているのですか。

「2人でキャプテンなので、2人で何かを話しているかと言われたら…、特にまだですね。でも、練習後のミーティングは自分たちが仕切ってやって、最後は三木さんに預けるって感じでやっています。それぐらいですかね。壮一朗もピッチ内で喋れるキャラなんで、別にそこまで2人で話し合ってっていうのはないですね」

Q:それでもプラスの責任がかかる立場にはなっています。そういったところで、今年のシーズンをどう過ごしていきたいですか。

「個人としては一言で言ったら、“逆襲の1年”にしたいなと思っていて。自分は中3から高1は日本代表にも参加させてもらって、でもここ2年は外れているっていうところで。代表関係者とか、周りから見たら『選ばれなくなってどうしたんだ』『終わったな』って正直思ってる人もいると思うんです。そういう人たちをいい意味で見返したい1年にしたいなと思って。これはそんな簡単なことじゃないし、そんな簡単に選ばれる世界でもないと思っているので、まずはこのクラブで常にチームを勝たせるってところ。キャプテンとしてチームを勝たせられるようにっていうところです。トップチームにも練習参加させてもらって、キャンプで試合にも出させてもらって、あのレベルである程度は自分がやれる自信は確実についたので。そこを過信にするんじゃなくても、もっと自分がまずは与えられた立場で常にハイパフォーマンスを出し続ける。そこで代表に呼ばれれば一番ですし、呼ばれなかったとしても、ほんと常にチームを勝たせられるように、自分たちが立てた目標に率先して、先頭に立ってやれるような1年にしたいですね」

Q:チームの今季の目標は立てたのですね。

「プレミアリーグ、クラブユース、Jユースカップの3冠を獲ることです。プレミアについては“勝点50”ということを自分たちは掲げています。そのためには1試合の勝点平均は2ですし、1敗でもしたら厳しくなってくるので、ほんとに緊張感をもって、ほんとに勝利に対して貪欲になれるように、自分から発信していきたいです」

reported by 今井雄一朗

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