赤鯱新報

【フォトレポート】今季は今まで以上にコンパクトに濃密に。2025新体制発表会写真レポート。

昨日1月11日、「2025シーズン名古屋グランパス新体制発表会」が名古屋駅のウインクあいちで行われ、サポーター約800名が観覧に訪れた。冒頭の小西工己代表取締役社長のあいさつに続き、清水克洋専務の次期社長内定が発表されるサプライズから始まった会は山口素弘GMによる新体制の説明や新ユニフォーム披露、新人、新加入の紹介、長谷川健太監督のインタビューと続き、全選手の背番号紹介とコンパクトかつスピーディー、かつ濃厚な展開を見せて90分間で終了。明日からの沖縄キャンプへ向け、長谷川健太監督が「リーグタイトルが我々の最終目標。最低でもアジアの大会に出ると選手にも伝えている」と意気込むなど、確かな決意を感じる空間となった。配信でも多くのサポーターが見守ったこのイベントを、今回は写真レポートで振り返る。

今回は名古屋駅近くの「ウインクあいち」の大ホールでの開催となった新体制発表会。新エンブレムも輝くステージで、今季のチームの概要が披露された。

まずは小西工己社長によるチーム代表挨拶からスタート。「今シーズンさらに飛躍し、より大きな夢を実現させるためには過去の自分たちを超えなければなりません。そのためには頂を目指したゆまぬ努力を続けて世界に挑み続ける」と宣言した。

小西工己社長のあいさつの終盤には5つの星がエンブレムに配されたデザインがビジョンに映し出された。

挨拶の最後に小西工己社長は「ここで私のあいさつは終わりなのですが」と前置いて、清水克洋専務の次期社長就任内定を発表した。4月の定時株主総会および取締役会にて正式に承認される見通し。「2017年12月3日のJ1復帰、2018年12月1日の瑞穂でのラストゲーム湘南戦、もちろん二度のルヴァンカップ優勝は8年の社長生活の中でもとても思い出に残っています」と小西社長は懐かしがった。小西社長は今後はエグゼクティブアドバイザーに就任する。

小西工己社長から紹介されてステージに立った清水克洋専務。「私自身、サッカーが大好きです。名古屋グランパスが大好きです。たくさんの方の想いが連なる、重なる名古屋グランパスの社長を務めさせていただくことに大きな責任を感じております。クラブの歴史にかかわってくださっている皆様に感謝と尊敬の気持ちをもってこれからもさらに前に進んでいきたいと思います。名古屋グランパスが世界と戦うクラブになるために、常にタイトルを争うクラブであること。そしてホームタウンの皆様に“街いちばんのクラブ”と感じていただけるクラブとなること。これを実現するためにできることに全力を尽くしたい」と語った。

続いて山口素弘GMが登壇し、今季のチーム体制について説明した。

ステートメントが制定されて以降は新たなスローガンは掲げられなくなったチームだが、今季はそのコンセプトの部分についてを映像とともに再認識する試みが行われた。名古屋グランパスの哲学とは、「GRAMPUS DNA」「GRAMPUS SPIRIT」「FOOTBALL STYLE」の3つから構成される。

「GRAMPUS DNA」とは「NEVER GIVE UP」の言葉に集約される。

「GRAMPUS SPIRIT」とは「FOR THE WIN」の精神であり、「PROGRESS」「UNITY」「PRIDE」の3要素を含む。

「FOOTBALL STYLE」とは「攻守にアグレッシブに連動するフットボール」というコンセプトとなる。これらの文言はクラブハウスやスタジアムのロッカールームにも貼り出され、常に意識させるものとして存在しているという。

山口素弘GMは映像を見せつつフィロソフィーについて説明。「なぜ今回これを言いたかったかといえば、昨シーズンのルヴァンカップで“NEVER GIVE UP FOR THE WIN”が体現できたからこそタイトルが獲得できたから。その想いを選手もクラブも強く持ち、かかわってくれる皆さんや応援してくれる皆さんにも持ってもらいたいなと思ったから」と、スタジアム一丸となっての戦いを求めた。

続いて新加入選手たちの紹介に移った山口素弘GM。加藤玄は「アカデミー時代から力のあった選手だが、筑波大でクオリティが上がった。卒業まで待てない、プロの中の方が力がつくだろうと」、杉浦駿吾については「ジュニアの頃から見てており、U-15で伸び悩んだがU-18でシュート精度などが伸びた。層の厚いポジションだが期待している」と説明。

DFラインの3名については「ここ数年は主力を引き抜かれたところもあったので」と既存メンバーを残留させたことを前置いて、「宮選手は高さと左足の精度」「佐藤選手はしっかりとビルドアップ、コーチングができる」「原選手は海外経験もあり、いろいろなことができる選手」と簡潔に特徴を表現した。

そしてシュミット ダニエルと浅野雄也については「昨季からミッチの後は誰だとプレッシャーをかけられたが、その頃からリストに上げていた。本人の成長したい気持ちと我々の気持ちが重なった」「地元の選手としてもともと注目していた。スピードとシュートの巧さがあり、前線の選手として得点力はキーになっていた」と語った。

チアグランパスもビデオメッセージであいさつ。今季も12人体制で活動するとのこと。

これで10年目となるクアイフのふたりも新たなオフィシャルサポートソングの制作を発表した。

オフィシャルパートナーの紹介の中では、オフィシャルスーツに初の新エンブレムをあしらったネクタイが登場したことがトピックだった。

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