赤鯱新報

【シーズン始動特別インタビュー:チームのために走り、闘う司令塔】森島司:前編ハードワークも結果も、自分次第

昨季のMVPを選出するならば、間違いなくトップの候補に挙がる健脚である。テクニックに優れた技巧派の選手に思えて、その実はたぎるような勝利への執念が渦巻いている。リーグの出場37試合でプレータイム3097分は稲垣祥をしのぐ2024年のチーム最多の数字であり、その他とにかく“走る”ことに関する数値は軒並みチームのトップランクを記録していた。誰よりも勝ちたい、そのために戦う男というのが森島司という選手の実相なのである。押しも押されもしない現在の名古屋グランパスの中心選手のひとり、中核を担うプレーヤーとなった彼に、今回は始動直後にインタビューを敢行した。例年に増して強度の高いシーズンインとなった中でやや疲れもその表情にはあったが、森島がいま感じていること、考えていることにぜひ、触れてみてほしい。

前編:ハードワークも結果も、自分次第

・みんなのために走る気持ち

Q:シーズンが始まって間もないですが、長谷川健太監督も今年はプレシーズンから厳しくいく、という宣言をしています。まずは始まってみて、森島選手の心境はいかがでしょうか。

「そうですね、やっぱりシンプルに新しいメンバーも入ってきて、競争はあると思いますけど、やっぱりシーズンをチームとしてタイトルを取るのが一番の大きな目標なので。まだ誰が試合に出るかもわからないし、キャンプはそれに対してすごく大事な、個人的にもそうですけど、チームとしてもすごく大事な時間になると思うので。去年はそこで負荷をコントロールしてた部分もあるって監督は言ってたんですけど、今年はそうですね、そうやって強度上げてやっていくっていうことなので。シーズンを通して戦うためのキャンプにするために、頑張りたいなと思います」

(残り 5039文字/全文: 5760文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ