池間叶「もっと自分の力高めて、もっと恩返しできるような選手になりたい」
〇池間叶選手
Q:池間選手は大学入試のため次節は不在。これで高校3年間の公式戦をすべて終えました。今の気持ちは?
「試合に負けて悲しい気持ちが大きいですけど。遠くの友達が見に来てくれて嬉しい気持ちもありましたし、親とか、お母さんが見に来て応援してくれたんで。その気持ちを少しは出した感じですけども。この最終戦がこういう形になって、悔しい気持ちもあるんですけど、また自分はここからまた大学サッカーへ向けてスタートなんで、もっと自分の力高めて、もっと恩返しできるような選手になりたいと思います」
Q:気持ちを少しは出せた、とは言いますが、だいぶ出てたように思いましたが?(笑)
「いや、そんなには…(笑)」
Q:今日は守備でのカバーリングもすごく頻繁で、逆サイドまでカバーしに行っていたこともありました。やっぱり少しは、“もう1歩”の部分が出たのでは。
「もっと攻撃の部分で自分の強みを出せればよかったんですけど。相手も研究してきて、ファジアーノとの試合から3戦連続でサイドハーフが落ちて自分のところに食いついてくる状態でした。もっと上の選手になるにはそのマークをうまく外して、自分の理想とするサッカーを体現しないといけないと思うんです。自分の守備のところの頑張りを見せられた部分は多かったですけど、攻撃の部分で見せられなかったので、悔しい気持ちでいっぱいです」
Q:この試合は前半も後半も互いに蹴り合う展開が多かったです。その中では幅を取るところでは池間選手にもボールがよく回ってきましたが、もう一工夫したかったなという?
「もうちょっと工夫して、下で、もうちょっと自分たちの強みである部分でつなげられたら、もう少し展開的には楽な展開になったのかなと思います」
Q:ただ、3戦連続で自分のところに特別なマークが来るというのは、それだけ怖い存在になったということです。1年間やってきたことが、そういう面で逆に見えたような試合でもあったのでは。
「…でも、自分はあんまりドリブが得意ではないので、そうやってマークが来た中では、外してゴールに向かうところだったり。自分が嫌な選手にもっとなるためには、自分のストロングポイントを伸ばすとともに、弱いところをもっと伸ばしていかないと、マンマークがついた時に何もできない状態になってしまうので。マークがついたことは少し、良い意味で捉えてもいいと思いますし、それでわかったこともいろいろあったので。この3試合は大きなものを収穫できたかなと思います」
Q:こうして3年間積み上げてきて、もともとの自分のプレースタイルがあって、ここで新たに身につけたものがあって。そういった視点での自分の成長や、自分が今どういう選手になれたかなっていう部分はどう振り返られるものですか。
「自分は、このチームに入った時はボランチでやらせてもらっていて、セレクションから獲ってもらった身なのでジュニアユ―ス上がりの人たちに負けないように必死にやってきました。その中で2年生の時に古賀(聡)さんからコンバートされて、(鈴木)陽人くんだったり、(山田)煌人くんが同じポジションにいましたけど、いろいろなことをアドバイスしてもらって。いま自分がここで成長できていることは先輩方に感謝していきたいですし、アドバイスだったり、そこで感じたものをもっと後輩に還元できたら良かったんですけど。そういった意味では、うまく伝えられなかったっていうのはあります」
Q:初めて池間選手を見たのはカレーの制作をしたSDGsアカデミーの時でした。声も小さくてほとんど人前で喋れなかった選手が、こうしてしっかり話せるようになって、人間的にも大きくなったと感じています、自分を大きくできたアカデミーの3年間だったのでは。
「グランパスに入って、こうして人前で喋ることが増えて。そういった部分でも自分を成長させてもらったクラブです。ほんとに人としても、古賀さんや三木(隆司監督)さんからもずっと言われてきて、人として大きな成長を遂げつつ、サッカーのピッチの中だったら、いち選手としてプレーを体現する。ほんとにどっちも、ピッチ外もピッチ内でも、スタッフの人たちには成長させてもらったなと思います」
Q:ここから大学のスタートという言葉がありました。この次の段階のサッカー人生はどういったものにしていきたいですか。
「この高校3年生の年でU-18の日本代表に選んでもらって、でも大学に入ったらそういう選手がぞろぞろといる中で。でも1年生から試合に出たいっていう気持ちはありますし、それが難しくても先輩方がいる中で、いろいろなものを吸収して、絶対にその選手たちを超えて、自分がJ1の舞台だったりに立てるように。駿吾はトップチームに行きますけど、また駿吾と一緒にプレーできるような存在になれるように、違う場所ですけど、自分も成長していきたいなと思ってます」