赤鯱新報

【クラブニュース】ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾が春日井市長を表敬訪問。“地元出身”の気持ち新たに来季を見据える。

本日11月26日、名古屋のピサノアレクサンドレ幸冬堀尾が出身である春日井市の石黒直樹市長を表敬訪問した。小中学校時代までを過ごし、今でも月に数回は実家に戻って過ごすというピサノは「試合より緊張します」と顔をこわばらせての“仕事”となったが、石黒市長の気さくな語り口にも助けられ、無事に表敬訪問を完遂した。

同じアカデミー出身の藤井陽也も同じ春日井市出身であり、U-18の萩裕陽はじめ現アカデミーにも多く出身選手のいる春日井市は歴代、トップチームに優秀な人材を輩出してきた地域でもある。杉森考起も春日井市、ということはしっかり付け加えておきたい。会の始め、同行した清水克洋専務のあいさつに続いてピサノは「初めまして。貴重なお時間いただきありがとうございます。今年1年、そしてこれからも春日井出身のグランパスの選手として活躍できるように頑張りたいと思います」と市長に挨拶。「考えていたことは吹っ飛んでました」と後に苦笑したが、1年目でこの緊張する場での振る舞いとしては合格点だったと思う。

まさに歓談、といった感じにコミュニケーションを進めていく石黒直樹春日井市長とピサノたち。「すごく明るい方で元気をもらえました」とピサノ。

その後、石黒市長は「春日井育ちの選手がトップチームに昇格して活躍をする、春日井市を代表してお祝いを申し上げたいと思います。聞きますと、トップチームのゴールキーパーの方が今シーズン限りで退団されると。ピサノ選手の活躍の場がある意味広がるということなので、その活躍が春日井の元気につながって、また子どもたちの希望の星となります。これまで以上に頑張ってください。応援してます」とあいさつ。歓談ではさらに「トップチームとの違いは」「藤井選手は小学生と給食を食べてくれた」「1月10日の誕生日の予定は?」などざっくばらんに会話し、「トップチームはコミュニケーションの多さが違う」「弟が小学生なのでちょこちょこ母校には顔を出しています」「誕生日はもう始動しているので、練習が誕生日プレゼントです。幸せなことです」とピサノは回答。公式プロフィールではなぜか191cmになっている身長はもともと190cm後半だったはずだが、実は今は「198cmあります」と伸びていることを告白。「靴の大きさは29.5cmだよね」と石黒市長に当てられ、驚くピサノに「調べてきました」と笑った市長は、「幸せという言葉で言うと、トップチームに昇格するのも幸せだけど、サッカーを続けられる幸せもあるんでしょうね」とピサノを激励していた。

グータッチをして石黒直樹春日井市長は「手が大きいね」と感心したようす。

歓談を終えるとクラブが持参したJリーグカップを石黒市長が抱え、記念撮影。その後全員での記念撮影などを行なって約30分間の表敬訪問は終了。市長が部屋を出た瞬間にようやく一息ついたピサノは「実感はあまりないけど、こうしてトップチームに上がれたことを直接報告できたのは良かった」と表情も穏やか。奇しくも訪問の直前に長谷川健太監督の来季続投が発表になったことについては「ミッチがいなくなるのは寂しい思いもあるけど、自分としては2年目でチャンスの幅は広がったんじゃないかと思うし、監督が変わらない中では今までのことをこれからも続けていけば、少なからず手応えというか、チャンスが巡ってくると思う」と気持ちも新た。残り2試合の今季に向けては明日の短信に譲るとして、初の大役をしっかりこなしたピサノは終わってもまだ、やや緊張の面持ちで市役所を後にしていた。

□表敬訪問の様子(写真)

□NEXT page 表敬訪問終了後のピサノアレクサンドレ幸冬堀尾選手のコメント

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