赤鯱新報

【鹿島vs名古屋】レビュー:狙って完遂した勝点1獲得のミッション。チームが次の一歩を踏み出すための、あえて望んだ“塩漬け”の90分。

■明治安田J1リーグ第36節
11月9日(土)鹿島 0-0 名古屋(14:03KICK OFF/カシマ/22,945人)
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狙って“塩漬け”にしたのだから、それも未だ優勝を争う鹿島のホームでそれを完遂したのだから、これもひとつの成長なのだろう。良い試合だったとは言わない。だが、我々が望む名古屋の姿、カップウィナーをもぎ取ったあの姿を望むにはやや条件が厳しすぎたところもある。前日の長谷川健太監督の言葉から察するに、ならばフレッシュな面々の勢いに懸けるということも考えられるところ、打って出るには役不足だったのかもしれない。結果として出た答えは疲労度を考慮したスローテンポの試合を狙って実現し、勝点1をキープしながら3への転換を狙う戦い方だった。悪いなりに戦う、苦しくても勝点は失わない。これも強いチームの特徴だが、この内容と結果をどのように受け止め、どう消化するかは人それぞれだ。ひとつ言えることは、チームの消耗が明らかな中で、FC東京戦のような試合には、チームはどうしてもしたくなかった。

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