【名古屋vs新潟】レビュー:「2024年の名古屋」を象徴する戦い、だからこそ尊い3年ぶりのカップ制覇。5個目の星は文字通り、“勝ち獲る”死闘の末に輝く。
■JリーグYBCルヴァンカップ プライムラウンド 決勝
11月2日(土)名古屋 3-3(PK5-4) 新潟(13:09KICK OFF/国立/62,517人)
得点者:31’永井謙佑(名古屋)42’永井謙佑(名古屋)71’谷口海斗(新潟)90+11’小見洋太(新潟)93’中山克広(名古屋)111’小見洋太(新潟)
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このチームがタイトルを獲得するためには、これほどまでの“ストーリー”が必要なのかと思い知った。今シーズンの歩み、ルヴァンカップの勝ち上がり方、そこには十分ではないかと思えるほどの紆余曲折と喜怒哀楽があり、それが前半2-0という素晴らしい立ち上がりによる美しい勝利に終えられないばかりか、後半にアディショナルタイムに追いつかれ、延長で突き放してもまだ食い下がられ、PK戦でもわずか1本差での、やっとのことでの勝利だった。試練といえば試練、神のいたずらと言うにはやや軽薄。こんなに苦労しなくては得られないのかと、その意味でも「優勝」の重みを感じられたとするならばポジティブだが、それにしてもジェットコースターのような一戦に、62517人の大観衆は大いにフットボールを楽しんだに違いない。名古屋の視点ではひたすらにヒヤヒヤするばかりではあったが。
この一戦に懸ける両チームの準備が、様々なグラデーションとなって試合を二転三転とさせた。
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