赤鯱新報

【クラブニュース】小野雅史が自らへのチャリティーオークションの収益を愛知県障がい者サッカー連盟に全額寄付。「復帰するだけじゃなく、成長して帰ってこようって自分の中で決めた日になった」と復帰への想いもまた新たに。

笑顔が堅いと言われて頬を緩める。

5月26日の京都戦で左膝の前十字靭帯断裂の大けがを負った小野雅史を励ますべく、名古屋の選手会が行なった「FOR MASAHITO ONOチャリティーオークション」。そこで集まった収益479447円だが、小野と選手会の意向により愛知県障がい者サッカー連盟に全額寄付することが決まり、27日に行われた「だれでもサッカー広場2024」にて贈呈のセレモニーが実施された。出席者はもちろん小野で、日曜のテラスポ鶴舞に集まった多くの障がい者サッカー選手たちの前で「皆さんが真剣にサッカーを取り組む姿であったり、楽しむところを見て、僕は今リハビリ中で復帰はまだ先なんですけど、とても前向きな気持ちにさせてもらいました」とあいさつ。記念撮影やファンサービスの後には障がい者サッカーの各種目の体験会を見学し、いろいろなルールや用具などに興味を深めつつ、また明日への活力をもらった模様。

イベント後には報道陣にも対応し、リハビリの経過なども含めて久々に生の声を聞くことができた。治療期間には上半身のトレーニングも充実させたとのことで、この日着用した練習着がワンサイズ小さいほどに筋肉量は目に見えて増加。「筋トレはやればつくタイプなんですよ、だから今は逆にストップしています」と笑顔の小野は、まだまだここからが気の遣いどころになってくるリハビリについても、気分をリフレッシュできたようだった。今回は本当に久しぶりに聞いた小野の話を、余すことなくお届けする。

□next page イベント終了後の小野雅史選手コメント

小野雅史

〇小野雅史選手

Q:こうやって話すこと自体が久々になりますね。

「4ヵ月ぶりぐらいですね」

Q:まずは今日のセレモニーに参加して、参加者の反応を見て、というところの感想はいかがでしょうか。

「いろいろな障害であったり、いま僕はケガしていますけど、似たような状態の人がいたりとかもするんですけど、そんな中でも楽しそうにやっている姿っていうのは、さっきも皆さんに言いましたけど、前向きになれるというか。ポジティブな要素がすごく含まれていて、僕的には今日来てよかったなっていう風に率直に思いました」

Q:今はリハビリ中で、復帰へ向けて身体を作るなり、治すなりというところですが、現状の自分の進捗、状態はいかがですか。

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