赤鯱新報

【広島vs名古屋】レビュー:激闘を支えた用意周到な準備、その細部に宿る“神”の存在。最強チームを果敢にねじ伏せ、2年連続の準決勝進出!

■YBCルヴァンカップ プライムラウンド 準々決勝 第2戦
9月8日(日)広島 1-2(PK1-3) 名古屋(18:30KICK OFF/Eピース/20,993人)
得点者:9’パトリック(名古屋)102’東俊希(広島)112’オウンゴール(名古屋)
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神は細部に宿るというが、まさしくディテールの徹底が呼び込んだ会心のゲームだった。立ち上がりから延長戦に入っても、果てはPK戦に突入しても、この日の名古屋の面々に油断も隙もなく、ミスは当然あっても挽回しきるだけの覚悟と強度が備わっていた。最終的な締めの部分はランゲラックがかっさらっていった感があっても、彼だけの勝利にあらず、かつ彼なくしてこの逆転勝利もあり得なかった。広島は恐ろしく強く、負けてなお余裕すら感じさせるところがあった。余力ではなく、彼らもまたギリギリのところで勝利をつかもうとしつつ、そこにチームの底上げや成長を含ませながら完遂しようとしていたのではないか。若手の起用、新外国籍選手の起用、もっと信頼の置ける戦い方を広島は持っているように思えた。結果として名古屋は勝ったが、その勝ち方ゆえに広島に最大級のリスペクトを捧げたくもある。スペクタクルで、エキサイティングで、スリリングでもあった120分プラスアルファの準々決勝第2戦に、サッカーの面白さはこれでもかと詰め込まれていた。

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