赤鯱新報

【クラブニュース】5シーズンぶりに選手招待シートが復活。永井謙佑のチケット贈呈式の模様をお届け。

豊田市の児童養護施設「梅ヶ丘学園」に永井謙佑が訪問、「謙佑シート」のチケット贈呈式を行なった。会場となる部屋にはこのようなプログラムが用意され、子どもたちの楽しみな気持ちが伝わってきた。

14日に発表になっていた2019年シーズン以来となる「選手招待シート」の実施に伴い、本日19日に永井謙佑、和泉竜司、森島司の3選手が対象となる児童福祉施設を訪問し、それぞれ「謙佑シート」「竜司シート」「司シート」のチケット贈呈式を行なった。実に5シーズンぶりの実施となる選手招待シートは以前から選手有志によって行われてきた企画で、今回は上記3選手が児童福祉施設に対して、久保藤次郎が名古屋グランパスのスクール生を対象にチケットを用意。7月以降のホームゲーム7試合で4選手で各試合49名を招待する。実施にあたって和泉は「子どもたちにとって忘れられない1日となるよう、勝利のために全力で戦います」とコメント。久保は自らの体験をもとに「自分も子どもの頃に楢﨑さん、山口慶さんの招待シートで、スタジアムで応援できたことがとても良い思い出として記憶に残っています。自分も育ったスクールで頑張っている選手たちに良い思い出を作ってもらえたらと」と先輩からのプレゼントとしてこの企画をとらえる。

簡単なあいさつの後、さっそくチケットを贈呈する。受け取りに来た男の子が着ていた昨年の大祭典ユニフォームレプリカには丸山祐市のサインが。実は昨年、お忍びで施設訪問を行なっていたとのこと。

今回のチケット贈呈式の中で、取材対応があったのは永井の「梅ヶ丘学園」への訪問だった。昭和30年に設立された歴史をもつ梅ヶ丘学園は様々な事情によって保護者と離れて暮らさなくてはならない子どもを養護し、退所したあともつながりを持ちながら相談に応じ、必要に応じては自立の手助けを行なう児童養護施設。永井が訪れたこの日は小学生や中学生など約20人の子どもたちが集まり、施設の至るところに永井訪問のチラシを貼るなどして心待ちにしていた。楽しみにしすぎて「今日はみんなとても緊張していた」とスタッフの方が苦笑いするほどで、終始穏やかな雰囲気で永井と子どもたちの交流は行われた。

子どもたちに見せる表情は本当に柔らかかった永井謙佑。「何歳ですか?」と聞かれ「何歳だと思う?」と聞き返すと、「20歳?」と言われてにっこり。

質問のコーナーでは「何でそんなに足が速いんですか?」の質問に「中学、高校とけっこう上り下りが激しい環境で育ったので。高校も山の上の方だから、20分ぐらい毎日歩いて上ったりして。サッカーの試合に負けると、その長い坂を走らされてたから。たぶんそれで足腰が強くなって、ケガもあんまりしなくなったのでは」と答えたり、身長を聞かれて「今は177cmだけど中学3年生の時には152cmくらい」と驚きの情報も。湘南戦のゴールの気持ちを聞かれて「めっちゃ気持ちよかったです」と笑顔を見せたかと思えば、スタッフの方からの「学園の子はすぐ足が痛くなったりケガをして、すぐシップが欲しいと言うのですが、ケアの仕方はありますか」という質問には、自分の子育て経験も踏まえて「まずは足の裏をしっかりほぐす。アスファルトで走ったり遊んだりすることが多いと思うんで、僕の子どももそうなっちゃうんで、けっこうほぐしてあげたりしてますね」とアドバイスを送った。「好きな食べ物は」には「僕はアスリートの中では量は食べない方ですね。でも最近は煮魚とかかな。年々、肉の脂に僕の胃が耐えられなくなってきてるんで、和食が増えていってます」と笑わせるなど、さすがのコミュニケーション能力で場を和ませていた。

楽しい時間はあっと言う間に終わり、永井謙佑とのハイタッチで子どもたちが会場を後に。ハイタッチで遊ぶ永井謙佑。

その後はサイン会や記念撮影などを経て、子どもたちとのハイタッチで贈呈式は終了。イベント後の取材では「現地に行っていろいろな熱を感じてもらえる機会というのも少ないと思うので、そこに少しでも協力できたら」という想いとサッカーに興味を持ってもらいたい気持ちの両面でこの選手シートの実施を決めたと話し、招待シート最初の試合となる7月のホーム柏戦での活躍も誓った。永井だけでなく和泉も森島も、久保も子どもたちのためにと始めたこの企画だが、パワーをもらえるのは自分たちでもある。帰りの際には「ちゃんとシートの場所確認しとかなきゃ」と言った永井。この7試合だけではなく、と前置いた上で、招待日にゴールを決めて“彼ら”にアピールする姿を、是非とも見たいと思った。

reported by 今井雄一朗

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