【赤鯱短信】ようやく揃った“心技体”。前田直輝はチームのために、自分をどこまでも表現する。
敗戦の悔しさは、時として大切なことを気づかせてくれる良薬にもなる。良いところを探す方がその逆より難しい福岡での戦いを経て、その夜。前田直輝は今一度、自分とは何か、“前田直輝”という選手はどんな選手なのかを自問自答したという。「ボールを取られないように、どこかでそんな人の目を気にしていたというかね」。何度も聞こえるSNSの通知音。ダイレクトメッセージの内容は、よく言えば忌憚のない意見だが、もちろん厳しいというレベルを超えたものが大半を占めた。オランダではそれも常識だったと受け流し、なぜそう言われるかを考える。答えはひとつしかなかった。「俺はやっぱり、仕掛けてナンボの選手だろ?」。心が決まれば、視界は開ける。
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