赤鯱新報

【赤鯱短信】具体性を増す山田陸の“表現”。その変化はチームに新戦力の到来を実感させる。


何やら懐かしい思いにもなってきている。山田陸とのコミュニケーションは、どこか田口泰士とのそれを思い出しもするのである。若手の頃の田口はよくこんなことを言っていた。「話すにしても、話す内容がない」。出場機会をなかなか得られず、日々の努力はしているものの、それは取り立てて人にアピールするものでもない。ただし、試合に出れば話す内容が彼の中に生まれ、主力になる過程でその“語彙”も増えていった。自らを「話すの上手くないんで」と称する山田にも、同じものを感じるのである。名古屋への移籍からここまでは、彼に話すだけの材料がなかったようだ。少なくとも、彼にとっては。

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