赤鯱新報

【クラブニュース】中学生たちのアイデアが盛りだくさん。名古屋グランパス SDGs共創授業の作品発表会レポート。

名古屋市立猪子石中学校で行われた「SDGs共創授業」の作品発表会。直前の授業を使って各クラスでの”プレ作品発表会”を行ない、選ばれた上位2チーム、計6作品が出品された。

本日3月16日、名古屋市立猪子石中学校の1年生101名と名古屋グランパスの連携事業として、「SDGs共創授業」の作品発表会が行われた。名古屋が以前より様々な分野で取り組んでいるSDGs活動を紹介し、さらに中学生たちによってそれを知らない人たちへどのように知らしめていくかを考えるプロジェクトで、コミュニケーションロボットの「kebbi」を使ったプログラミングを通じての”作品”を制作するというもの。14日には江南市立古知野南小学校で行われ、この日は猪子石中で行われた。

こちらがコミュニケーションロボットの「kebbi」。顔の部分にあたるモニタに表情が表示され、各種画像や映像も映し出せる。手もかなりの可動域があり、学校での教育・学習、老人ホームでの見守り、店舗での受付などで活躍している。

作品発表会に先駆けては、この日の5時限目を使ってまず1年生3組の各クラスで発表会が行われ、それぞれ1クラス9組が思い思いの作品を発表。そこからクラス内での投票で選ばれた上位2組が”決戦”へと駒を進めた。作品発表会には名古屋グランパスのスタッフとこの取り組みに協力しているEdutex株式会社、近藤産興の担当者が出席し、中学生たちのアイデアと努力の結晶を見つめていた。

頭部の各部位、腕、そしておなかなどに触覚センサーがあり、「おなかを触って」という指令で次の行動をとらせることも可能。

「kebbi」を使ってのプログラミングは「全体の構成」「表現力」「オリジナリティ」の3項目が主に評価基準として設定され、3分以内の制限時間の中で生徒たちは様々な発表を試行錯誤。クイズを挟み込むチームもあれば、外国人向けにと英語で構成するチームもあり、生徒たち自身のキャラクターもパフォーマンス的に反映したチームも。結果として甲乙つけがたい作品6つが並び、講評を担当した名古屋のスタッフも感心するばかりだった。

各作品の発表後には、名古屋グランパスのスタッフによる講評が行なわれた。

この作品は今後、最優秀作品を決めるとともに、各クラスの代表作品を選出して計4作品が4月9日の浦和戦にて会場展示される。名古屋の担当者は最後のあいさつの中で「みなさん、会場で見たいよね?」と問いかけ、「ここにいるみなさんを、この試合に招待します」と発表。途端に喝采が沸き起こり、青木亮太の名古屋時代のユニフォームを着ていた先生も含めて一同大盛り上がりだった。

全作品が発表されたのちは、名古屋グランパスのスタッフによる総評のほか、4月9日に展示会が行なわれることも併せて発表された。その試合に生徒たちを招待することが発表されると、中学生たちは大喜び。

名古屋グランパスの今以上の周知ももちろんだが、ホームタウンの未来を担う子どもたちにSDGsについて理解を深めてもらうと共に、プログラミングをすることによって自ら考え、実行し、周りに発信する力を養ってもらうことが目的のこの取り組み。より良い社会の実現に向けて子どもたちの育成・成長につなげられるように、というクラブの想いは、ここからさらに広がって行くに違いない。

reported by 今井雄一朗

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