赤鯱新報

赤鯱新報より新年の挨拶「一陽来復」

2023年、あけましておめでとうございます!
今年で「赤鯱新報」は9年目を迎えます。
いつもご愛読ありがとうございます。

ここ数年にわたるコロナ禍での取材環境は厳しいものがありましたが、
そこにも少しずつ光明が差し込みつつある状況となってきました。

現場発ならではの情報と選手たちの息遣いを感じられる記事をお届けできるよう、
今年も名古屋グランパスを追って、追って、追いまくろうと思います。

「一陽来復」とは、「良くないことの続いたあとに、良いことが巡ってくること」という意味だそうです。
間違いなく今年のチームの顔の一人になってくれるであろう、藤井陽也の「陽」の字を使った言葉を探していたら、
何ともぴったりなものが出てきて驚いています。

昨年は想定外のことに振り回され、チームが正しく進むべき道へと専心できたとは言い難い1年でした。
こうした時によく言われるのは「これがあったからと言われるようなものにする」ですが、
だからと言って良くなかった部分までを肯定しなければいけないものでもありません。
良くなかったものは良くない、良かったものは良い。是々非々の精神で見ていくことが、重要です。

昨年、長谷川健太監督との雑談の中では、いくつかの試合での良かった采配、良くなかった采配を潔く認める指揮官の姿がありました。それは本当に謙虚な姿勢で、「もっと自分にできたことがあった」という想いとともに、選手たちへの信頼も感じたものです。今はこういう状況で、これができない、だからお前にこういうことを頼みたい。
これほどの名将がそういった立ち位置をとれるのは、言うほど簡単なことではないと思います。
男気に満ちた監督は、今年のチームをどのように導いてくれるのか、楽しみで仕方ありません。

まだまだコロナ禍に終わりは見えませんが、それでも元通りになっていく部分も増えていく1年になりますように。
その中でもっと名古屋グランパスの魅力を発信できるよう、努力していくつもりです。
改めて、9年目の赤鯱新報をよろしくお願いいたします。

スポーツライター
今井雄一朗

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