【奮闘に奮闘を重ねた苦難のシーズンを終えて 名古屋グランパスver.2022:ポジション別レビュー】第4回:FW
リーグ戦閉幕から1ヵ月。ローマ戦というアディショナルタイムもあった2022年シーズンだったが、とにかく山あり谷あり、監督もコーチも選手もサポーターも、すべての“グランパス”が苦しんだ1年間だったと思う。そのまさに最前線、現場で自らの身体を張って闘ってきた選手たちのことを、今一度振り返ってみたい。この後のオフ企画で豊田晃大に全選手については興味深いエピソードや感覚を提供いただくので、ここではシンプルにシーズンレビューとして、ポジションごとに2022年の名古屋グランパスを考えてみたいと思う。
4.FW
[永井謙佑、金崎夢生、柿谷曜一朗、レオナルド、マテウス、酒井宣福]
34試合で30得点。得点力不足が嘆かれたチームにおける、FW登録の選手たちの占める得点は16だった。ただし、内訳を見るとマテウスの8得点と相馬の2得点があり、本職のFWによる得点は永井謙佑の4得点と酒井宣福の2得点の計6ゴールのみ。この成績をもって彼らに厳しい言葉を投げかけるつもりは今さらないが、それでもやはりストライカーのポジションを担う選手たちの記録としては、物足りない数字ではある。前年の44得点からに上積みし、50得点以上を目指したことで批判を浴びることも多かったが、その一点においてはFWたちが期待に応えられなかった部分は認めなければいけないだろう。前線の得点力不足を自覚した上で中盤による得点を企図するとともに、失点の少なさとの掛け合わせで勝率を上げていた前体制とは違い、長谷川健太監督のチームはベーシックにFWで仕留めることを攻撃の基軸としていたからだ。
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