【奮闘に奮闘を重ねた苦難のシーズンを終えて 名古屋グランパスver.2022:ポジション別レビュー】第3回:ウイングバック
リーグ戦閉幕から1ヵ月。ローマ戦というアディショナルタイムもあった2022年シーズンだったが、とにかく山あり谷あり、監督もコーチも選手もサポーターも、すべての“グランパス”が苦しんだ1年間だったと思う。そのまさに最前線、現場で自らの身体を張って闘ってきた選手たちのことを、今一度振り返ってみたい。この後のオフ企画で豊田晃大に全選手については興味深いエピソードや感覚を提供いただくので、ここではシンプルにシーズンレビューとして、ポジションごとに2022年の名古屋グランパスを考えてみたいと思う。
3.ウイングバック
[吉田豊、相馬勇紀、森下龍矢、宮原和也、内田宅哉、石田凌太郎]
こうして名前を挙げれば“担当者”は多いが、実質的には相馬勇紀と森下龍矢の独壇場だった。リーグ戦で彼ら以外がこのポジションを務めたのは片手で数えるほどで、それだけにこの両翼はチームの浮沈を握る重要ポジションとも言えた。3バックが攻撃的に、あるいはアグレッシブに構成できるかは、ウイングバックの位置取りにどうしても左右される。それは際限のない上下動の中で、攻撃の仕掛け役とサイドDFを同時にこなすという高難易度のタスクであり、右の森下、左の相馬はその役割に果敢に挑み続けた。
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