赤鯱新報

【試行錯誤の末に築いた土台 名古屋グランパスver.2022シーズン総括】後編.模索を積み重ねに変え、確かで新たな名古屋の確立へ。

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後編.模索を積み重ねに変え、確かで新たな名古屋の確立へ。

まるでシーズン前にすべき準備をそのまま持ち込んだような前半戦を何とかくぐり抜けたチームは、夏の補強に乗り出した。すでに序盤の時点で内田宅哉と石田凌太郎を獲得してはいたが、内田は負傷で、石田も急きょ呼び戻す形の中では二者二様にチームに馴染むところで時間がかかっていた印象がある。チーム戦術に大きな変更はなかったが、システム変更という大きな“工事”が行なわれる中ではメンバーも固定する傾向はどうしても強まり、一方でカップ戦などで戦力の発掘作業も同時に行ないつつ、何とか戦力拡充を図るのが前半戦と後半戦をつなぐ時期のチームのメイン作業だった。だが、それでいきなり状況が好転するようならばとっくにしているのも確かなことで、やはり夏の移籍は必須事項となり、同時に人員整理もしながらチームのスマート化も進められていった。齋藤学が去り、レオナルドの獲得が発表されたのを皮切りに、重廣卓也の獲得、阿部浩之の期限付き移籍、永木亮太の期限付き移籍加入と続き、永井謙佑の加入、長澤和輝の登録抹消、金崎夢生の移籍となかなかに出入りの激しい夏でもあった。

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