【クラブニュース】名古屋グランパスSDGsアカデミー今年も始動!キックオフセッション写真レポート

トヨタスポーツセンター内にあるキャンプ場を使って行なわれた今年の「名古屋グランパスSDGsアカデミー」のキックオフセッション。多くの関係者が集まり、プロジェクトはスタートを切った。
昨日10月30日、2021年から始まった「名古屋グランパスSDGsアカデミー」の第1回キックオフセッションが行われ、名古屋グランパスU-18の選手9名とクラブのステークホルダー関係者が初対面した。今年は「持続可能な食産業モデルの構築」をテーマに掲げ、「地産地消カレープロジェクト」によって共創を進める。その始まりとなる今回はJAあいちをはじめとする関係者たちによる、愛知県の農業の現状やスポーツ選手におけるSDGsの考え方などが提示され、選手たちにはさながら学校の授業のような内容の濃さに。セッションの中盤には実際にあいちの米を土鍋で炊いてみるというミッションもあり、U-18の選手たちは初めての体験に目を輝かせてもいた。
自分たちで炊いたご飯を使ってカレーランチを楽しんだのちは、いよいよ「地産地消カレー」のアイデア出しが行なわれた。各グループは渡されたアイデアシートにキーワードを書き出し、その日の“講義”で覚えた愛知県の地産地消やフードマイレージなどを軸にオリジナルのレトルトカレーのコンセプトを生み出していく。選手たちはいろいろな業種の大人たちとの話し合いの中で考えを膨らませ、なかなかに独創的なアイデアも発表の際には飛び出した。今プロジェクトはここから来年4月までの約半年をかけて進められ、最終的にはレトルトカレーの販売にまでこぎつける予定だ。
千里の道も一歩から。まずは踏み出すための土台、前提つくりが行なわれたキックオフセッションの模様を、今回は写真でレポートする。
- 今回のセッションに参加したU-18の選手たちは3年生の西凛誓、牧嶋波亜斗、柳欧治郎、2年生の内田康介、鈴木陽人、1年生の杉浦駿吾、池間叶、苅米飛和の計8名。
- 始まるとすぐに各ステークホルダーの大人たちとのグループ分けがされ、選手たちはまず自己紹介を行なった。
- 自己紹介は「積み木式」という形で行われた。これは何か一つ自己紹介をすると、隣りの人は今言われた自己紹介を自分でも言ってから自分のことを話す。記憶力勝負のゲームである。
- 覚えるので必死な鈴木陽人と池間叶。
- 笑顔で話す牧嶋波亜斗。やはり3年生は余裕がある。
- グループには古賀聡監督も入った。こちらはさすがにコミュニケーション力が高い。
- 自己紹介を繰り返す選手たち。大人もさすがに大変そうにしていた。
- 会の前半はさながら授業に。地産地消のカレーを作るために、まずは愛知県の食品事情や農業の事情を知ってもらうべく、JAあいちの関係者からしっかりとしたデータが示された。
- プリントや冊子を見て勉強する面々。選手も真剣な表情で話を聞く。
- こうした表情や仕草を見ていると、選手たちの普段の学校での態度がわかるようで面白かった。
- 古賀聡監督はメモを取りながら真剣な表情で話を聞いていた。
- 苅米飛和は横浜FCとのエリートリーグにも参加していた選手。
- 次は土鍋での炊飯の下準備に取り掛かる。目の前の土鍋に思わず目が行く。
- 3合の米を計量する西凛誓。意外と慣れていないのか、「これぐらいでいいですか?」とドキドキの手つきだった。
- 西凛誓の手つきを眺める牧嶋波亜斗と鈴木陽人。自分たちの番でミスをしないようにと抜け目ない。
- 計量が終わったら米を洗う。今回は「100とぎ法」というやり方で行われた。
- 担当の人がおらず、「これぐらいでいいのかな?」とおっかなびっくりで計量する牧嶋波亜斗。
- 「もう少し入れた方がいい」と指摘される内田康介。カップで軽量するだけなのだが、意外に遠慮がちなところが新鮮だった。
- 順番待ちの古賀聡監督と柳欧治郎。初めてのことなのか、みんなワイワイ楽しんで米を洗っていた。
- 「これで出来上がりに差がでるからな」と地味にプレッシャーをかける古賀聡監督。