赤鯱新報

【クラブニュース】30周年プレミアムサッカースクールの特典企画に森下龍矢と藤井陽也が参加!子どもたちとの交流に笑顔。


本日9月23日、以前より開催されていたクラブOBがコーチを務める「クラブ30周年プレミアムサッカースクール」の参加特典のひとつ、トップチーム選手とのオンライン交流会が実施された。参加したトップチーム選手は森下龍矢と藤井陽也で、26名の小学校3、4年生たちスクール生との交流を予定時間をオーバーするほど楽しんだ。

こうした催しは大得意の森下は「僕が小学校3~4年生のころと言うと、背番号10でトップ下でパスを出す側を出す人間だったんですが、今はサイドバックでパスをもらう側の人間になってしまいました。サッカー選手というのはいろいろなポジションを経験しながら自分に合ったポジションを探していくのも面白さだと思います。今日は僕と藤井選手の話を聞いて、自分がもしプロサッカー選手になったらこういうプレーがしたい、こういう選手になりたいな、と想像してくれたら嬉しいです」と冒頭にしっかりとした挨拶。対する藤井は「今日は皆さんの為になることを何か伝えられたらと思います。ぜひ楽しんでください、僕も楽しみます!」と爽やかな笑顔を見せた。


会の初めには両選手同士の他己紹介があり、森下は「僕が藤井選手の好きなところを言います。事件は去年起きました。藤井選手は去年はあまり試合に出られていなかったんですが、一度、コンサドーレ札幌との試合で僕と藤井選手が一緒にスタメンで出たんです。その時のヘディングの強さ、ロングボールの鋭さ、正確さ、ほんとにすごいなと思って。藤井選手は試合に長い間出られていなくても、陰で、人が見ていないところでコツコツと努力を積んで、試合にいざ出た!という時に実力が発揮できる。そういうところが素晴らしさです。私生活ではちょっとお部屋が汚いとかお茶目なところもありますが、素晴らしい選手です」とここでも弁の立つところを披露。しかし負けじと藤井も「いろいろ言いたいこともあるんですが、森下選手はピッチ内のところを言ってくれたので、ピッチ外のところを話したいと思います。森下選手は先輩からも後輩からも愛される選手なんです。サポーターの方たちからもすごく応援されていて、まだ2年目なのにスタジアムでは森下選手のゲーフラもユニフォームもそこら中にいっぱいあって。僕としては納得いきませんが(笑)、それぐらい誰からも愛される選手です。後輩としても、先輩ですけど仲良く喋れるのが森下選手の良いところです。皆さんも仲良くなれると思うので、何でも話してみてください」と返し、二人の仲の良さが感じられた。

仲良し二人組の今日のミッションの最初は3つのテーマトークで、「小学3~4年生のころの夢、実現するための努力」「今の目標、そのためにやっていること、やろうとしていること」「上手くいかなかった時の乗り越え方、次のステップへの自分の考え方」をそれぞれの視点や経験から答えた。これはそのままお読みいただいた方が良いかと思う。

・小学3~4年生のころの夢、実現するための努力は

森下「僕が小学校3~4年生の頃の夢、それは海外でプロサッカー選手としてプレーすることでした。みんなはウイニングイレブンをやったことはありますか? 僕はそのゲームを小学生の頃やっていて、そこでは日本代表よりもブラジルやイングランドの方が強いんですよ。だから海外ってすごい場所なんだな、海外ってめちゃくちゃ夢の舞台で、すごく相手の選手も強くて速くて、すごい場所なんだなってことをゲームから感じ取りました。そこで僕は日本でサッカー選手になったあと、海外でサッカー選手になりたいな、と密かに思ったんです。それを実現するための行動としては、僕は“サッカー王国”静岡県で生まれたので、家の近くに芝生の広場が一面あったんです。そこに学校から帰ってくるとボールを小脇に抱えてそこに行けば、誰とも約束してなくても、誰かがサッカーをやっているんです。同い年の子たちも。だからそこで全然知らない子たちでも混ざって毎日サッカーをやる、5時のチャイムが鳴ってももう少しやる! という生活をしていました。夢をかなえるためにはとにかくたくさんサッカーをやる、ボールをいっぱい触る、ということが一番大事だと思います。みんなも、もしそういう場所がなくても、近くの公園だとか、そういう友達がいなくても、自分が『行こうぜ!』って誘ってみんなでサッカーをやれば上手になると思います。積極的に、自分から行動することが、サッカー選手になる一番の近道だと思うので、そうやって友達とたくさんサッカーをしてください」

藤井「僕の小学生3~4年生の時の目標は、グランパスのジュニア、アカデミーに入ることでした。なぜかというと、愛知県でグランパスジュニアというのは一番強くて、何回もセレクションを受けていたんですが、一次試験すら受からなくて。すごく悔しい気持ちを持っていたし、強いチームでやりたいと思っていました。それを叶えるためにしたことは、当時は『大乱闘スマッシュブラザーズ』と『デュエルマスターズ』『遊戯王』がものすごく流行っていて、みんながゲームゲームとなっていた時に、その誘惑や友達の家にも集まるのも我慢して、サッカーの練習をしていました。なかなかそこまでサッカーを真剣にやっている友達が周囲に多くはなかったので、一人で練習することも多かったですけど、公園や家の壁に一人でボールを蹴って。何かを犠牲にしてというか、何かを我慢して、サッカーを練習するぐらいのことをしないとなかなか上のレベルには行けないと思うので。小学校3~4年生の友達と遊びたい、ゲームしたい気持ちはめちゃめちゃ僕もわかるんですけど、そういったものに打ち克って、それぞれの目標に向かって頑張ってほしいです」

・現在の目標、そのためにやっていること、やろうとしていること

藤井「いまグランパスでプレーしている中で、やっぱりJリーグで優勝したいという気持ちが今はすごくあります。Jリーグ以外にもルヴァンカップや天皇杯というタイトルがありますが、去年にルヴァンカップで優勝した時のすごい雰囲気、みんなの喜んでいる姿は感動的でしたし、僕はメンバーに入れていなかったですけど、やっぱり特別なことを感じました。今はこうして試合に出られているところで優勝したい気持ちが強くあります。そして個人的には海外でプレーもしたい気持ちがあるので、そのためにしっかりグランパスで試合に出て、一生懸命やって、力をつけて。いずれは海外で活躍するような選手になれたら思います」

森下「僕の夢はワールドカップで優勝することです。皆さんは大会で優勝したことあるかな。実は僕は小学生の時には県大会とかでも1回戦、地区大会の準々決勝とか、3回戦とかで負けていつも悔し涙を流していたんです。中学生でも東海大会とかで負けてしまってなかなか全国大会に行く機会がなくて、その度に泣いていました(笑)。でも僕は大学生の時には5回ほど全国大会で優勝したんです。やっぱり全国大会で優勝するってめちゃめちゃ嬉しいんです。その時には嬉しくて泣いたんですけど。みんなにも負けて泣くんじゃなくて、優勝して気持ちよくて、嬉しくていう感情で涙を流してほしいなと思います。僕はワールドカップ優勝が夢ですけど、僕はまだ日本の全国で、日本の大学生の中で優勝したことしかないんですけど、これが例えばJ1リーグで優勝したらどんな気持ちになるんだろうとか、もしJ1、日本一を通り越してワールドカップで試合に出て優勝なんてしたらどんな気持ちになりますかね。僕はたぶん嬉しくて気絶してしまうかもしれない(笑)。ワールドカップ優勝したらいったいどんな気持ちになるんだろう、どれだけ嬉しいんだろうと想像するのが大好きだし、どうしてもかなえたい夢なので。僕は日本をワールドカップで優勝させるために全力で毎日の練習から頑張っていきたいと思います。皆さんもぜひ夢を作ってみてください」

・上手くいかなかった時の乗り越え方、次のステップへの自分の考え方

森下「ものすごく難しいテーマです(笑)。プレーヤーとして失敗した時の乗り越え方ということで、僕は小学校6年の時ですかね、県トレセンのセレクションに初めて行って、その時に見事に落ちたんですが、それが小さい頃の初めての挫折でした。本当に悔しかったし、何でだ、という気持ちもあったけど、その時の県トレセンでプロになった人は一人もいないんです。どういうことかと言えば、みんなには最後までサッカーをやめない、諦めないでほしいと強く思います。苦しいこともきっといっぱいあって、僕は県トレセンが初めての挫折ですけど、僕はジュビロ磐田ユースにいたんですが、高校3年生の時に監督に呼ばれて『ごめん、君はプロになれない、大学に行ってくれ』と言われたのも大きな挫折でした。そういう挫折はいっぱいあると思いますけど、なんでここまで来て、グランパスでプロでJ1リーグでやれているかって言ったら、どんなにすごい選手がいても僕が諦めなかったからだし、最後まで諦めなかったからこそ、今ここにいると思っています。みんなも悲しいことや苦しいことや、サッカーなんて…、って思うこともあるかもしれないけど、最後の最後まで諦めないでやってもらいたいなって思います苦しいことがあったら、いま森下が言ったこと、『森下選手は諦めるなって言ってたな』って、心に刻んで前に進んでほしいと思います。この言葉は僕にとっても強くて重いものだし、みんながこれから成長していく上で大事になると思うので。ぜひ覚えて帰ってほしいというか、苦しい時には思い出してほしいです」

藤井「僕が苦しい時であったり、辛い時にすることは、例えば森下選手が言ったようなセレクションに落ちた時や、試合に出られないのはサッカーをやっていて辛い瞬間だけど、そういう時に自分に何が足りないのかを常に考えて行動することが大事だと思います。僕は昔、右足を骨折したことがあって。全然サッカーできないことがあったんですけど、その時に何ができるかを考えた時に左足の練習をしようと思いました。とにかく左足の練習をし続けて、ケガをしててもできることを考えました。そのおかげで今は左足も上手く使えるようになったし、何か辛い時、苦しい時には何ができるかを考えて行動することが大事です。そして一人で抱え込まずに、信頼できる人、お父さんやお母さん、コーチ、友達に、今こういう状態なんだけどどうしたらいい?とか、何をしたらいい? とか。自分がまずは考えてからだけど、頼れる人に相談して解決策を見つけるのも良いと思います」

何とも深い話である。森下のメンタリティーの強さ、藤井のプレーの根っこにある部分が見えるとともに、おそらく藤井は初めて海外への興味を口にしている。未来のサッカー選手たちを前に、夢を与える存在としての本音が漏れたのかどうかはわからないが、これだけ雄弁に自分のことを話す藤井は今までにない姿でもあった。そして森下の根源的にも思える情熱の一端をまた聞かせてもらえただけでも、この3つのテーマトークは子どもたちに、そして我々にとっても有意義なものになった。

続いて後半は質問の時間である。参加26名すべての質問に答えた二人の奮闘ぶりは、やはりそのまま読んでいただきたい内容の濃さがあったので、ぜひこちらも見てほしい。


・質問コーナー

Q:森下選手に質問です。サガン鳥栖から移籍した時に、グランパスの選手と仲良くなった方法は何ですか?
「名古屋グランパスの選手と仲良くなった方法は、僕が取った方法は一つだけです。僕から積極的に話しかけに行きました(笑)。実は藤井選手とかはシャイなので、藤井選手から『初めまして』みたいなことはなかったんです。僕から『藤井、元気か!?』という感じで積極的に話しかけていきましたね。でもトレセンとか、これから中学生に上がった時とか、知らない人とサッカーする機会もあると思うので。仲良くなる方法は意外と少ないですよ。みんなも自分から積極的に話しかけたりが一番効果があると思うので、ぜひトライしてみてください」

Q:森下選手に質問です。どうしたらドリブルが速くなりますか。
「ドリブルが速くなる方法ですね。僕はドリブルの練習とかで、例えばマーカーとかを使った時にも、そういう時に手を抜かないでください。もう本気で100%のスピードで毎回練習してみてください。きっと最初は上手くいかないと思います。100%のスピードだから。だけどそれがどんどんできるようになっていくので、気づいたら試合でもものすごく速いドリブルになっています。練習だからこれぐらいでいいか、ではなく、毎日毎回、本気で100%でドリブルしてみてください」

Q:森下選手はグランパスのムードメーカーだと思いますが、チームが試合で点が取れそうにない時とか、チームにどんな声をかけていますか。
「僕はチームが点取れない時とか、失点してちょっとやばいな、みたいな時には『行こう行こう!グランパス行くぞ!』という声をかけています。声をかける時には声の大きさもすごく大事なので、チームが盛り下がっている時には大きな声で『みんなで行こう!』と手を叩きながらチームを鼓舞してみてください」

Q:サッカー選手になるためには何が一番大事ですか。
森下「これは二人で答えましょうか。サッカー選手になるために大事なことは、僕は本当に、サッカー選手になるためには、サッカーを、サッカーボールにどれだけ触れられるかだと思います。やっぱりボールに触れば触るほどサッカーが好きになっていくので。ぜひぜひボールを触って上手くなって、好きになってほしいなと思います」

藤井「正直、僕は小学生の頃とかはサッカーと同じくらい、ゲームも好きだったんですよ。みんなの中にもいると思いますけど。でもプロゲーマーにはなりたいと思わなかったし、プロサッカー選手になりたいと思っていたから、それなら練習するしかない、となるので。本当に自分が将来何になりたいかを考えて行動することが大事だと思います」

Q:藤井選手に質問です。ランゲラック選手からどんなコーチングをされていますか、また、どんなGKが頼りになりますか。
「質問ありがとうございます(笑)。ランゲラック選手はすごく褒めてくれます。試合中も、試合以外でも。例えば僕がシュートブロックした時にはすごく褒めてくれるし、英語だからなかなか会話をするのは難しいけど、『ナイス!』とかはわかるから、そういうことで自分を盛り上げてくれる。だからポジティブな声掛けをしてくれます。何してんだよ、みたいなことではなく、前向きな声掛けをランゲラック選手はしてくれます。僕が思う頼りになるキーパーは、声を出してチームを盛り上げて、一番後ろにいるから指示の声が大きいことも僕は頼りになるなと感じるし、キーパーはミスしたら失点につながるけど、そういうミスをしても切り替えてプレーする、前向きな選手が僕は頼りになると思います」

Q:藤井選手に質問です。僕は試合の時、DFのポジションをすることが多いので、ディフェンスのコツを教えてください。あと相手との距離感の取り方を教えてください。
「ディフェンスのコツは、相手より早く準備をすることが大事だと思います。やっぱりFWの選手は身体が強かったり、足が速かったりという選手が多いけど、そういった選手に勝つためには、相手より早く準備をして、次に何をしてくるのかを予測して、プレーすることが大事です。相手との、1対1の距離感か…難しいけど、それを自分で何回も1対1とかの練習をして、この距離なら抜かれるなとか、この距離感なら足が届くなとか、ゴール前とサイドでもそういった距離感は違ってくるし、ゴール前で距離を空けてたらシュートを打たれちゃうから、距離を詰めたり。場所によってその距離感は変わってくるから、難しいけどやっぱり練習で自分でつかんで覚えていくことが大事かなと思います」

Q:藤井選手に質問です。試合前のコンディションの整え方を教えてください。
「試合前のコンディションの整え方は、試合前だけ良くしようと思っても良くはならないと思います。やっぱり毎日の良い習慣、例えば夜更かししないで早く寝るとか、ご飯を残さず食べるとか、そういう基本的なところを、試合前だけやろうとするんじゃなくて、毎日続けることが大事だと思います」

Q:森下選手に質問です。足が速くなるためにはどんな練習をしたらいいですか。
森下「足が速くなるためにはだいたい二つかな。一つ目は足を速く動かそうとしていると思うんですけど、それも大事なんですけど、上半身もしっかり動かすように走ってください。二つ目はライバルを作ること。自分と同じか自分より少し速いぐらいのライバルを作って、僕はその人とけっこう競争をしていました。その人に競争で絶対に負けない、勝つ、と楽しみながら、走っていたら僕は速くなりました。ぜひぜひトライしてみてください」

Q:藤井選手に質問です。今までで一番印象に残っているプレーはありますか。
藤井「今までで一番印象に残っているプレーは、良い意味かな、悪い意味かな。両方ですか。悪い印象的なプレーで言うと、僕は去年のタイで行われたACLで、最後の試合に出させてもらって、後半本当にラストまで1-0で勝っていたんだけど、僕のミスで1点入れられて引き分けになった試合があって。その時のプレーは印象に残っていて、その当時は悪いプレーと思っていたけど、そこからもっと強くならないといけないと感じたし、みんなも失敗もあると思うんだけど、そういうプレーを次につなげて、そのプレーがあったからこれができている、ということもあると思うので。悪かったプレーも失敗も、成功への糧にできるように頑張ってほしいと思う。良かったプレーは、最近で言うと僕はけっこう森下選手にロングパスを送ることが多くて。森下選手が走ってくれるのが見えるとパスを出したくなるんですけど、そこにバシッと長い距離のボールをピンポイントで通した時はすごく嬉しいし、チャンスにもつながるので、僕はロングボールを通した時のプレーが自分では印象に残るかな」

Q:藤井選手に質問です。どうしたら身体が強くなりますか。
「身体が強くなる方法は、僕も本当にプロになる前まではすごく細くて、中学生も高校生の時も本当に細かったんだけど、当時は全然ご飯が食べられなくて、量を。好き嫌いもあったし、それでご飯を残しちゃうことも多かったんだけど、それは今思うと絶対にダメだなって思う。お父さん、お母さんが作ってくれるご飯を毎日残さずおかわりするぐらいにたべて、おなかいっぱい食べて、それでいっぱい練習すれば自然に大きくと思うし、筋力トレーニングは今はあんまりしないと思うけど、大きくなったらそういうのもしっかり取り入れてやればいいと思います」

Q:森下選手に質問です。試合前にどうやってスイッチを入れますか。
「いつも決まった音楽を聴いています。King Gnuの『飛行艇』という歌を聴いているんですけど、一曲リピートでずっと聴いています。バスで試合会場に着いて、アップが始まるまで一つの音楽をずっと聴き続けています。もうひとつありました。メンタルトレーニングで、試合前日に明日どんなプレーをしたいかをノートに書き出すようにしています。そうすると明日のプレーに対してすごくスイッチが入るので、実践していますね。ぜひ明日の目標とかをノートに書いてみてください」

Q:森下選手に質問です。ディフェンスをする上で一番気にしていることは何ですか
「僕は相手との距離感を一番気にしています。僕が高校生の時に習ったことで、これはサイドバックに限るかもしれないけど、サイドバックの守備は相手に抜かれたりクロスを上げさせてはいけないので、けっこう近い距離で守備をしなければいけないんです。だから相手に手が届く範囲にいられるようにしています。ちょっとでも離れるとクロスを上げられてしまうし、ちょっとでも近づきすぎるとドリブル突破もされてしまうので。自分の手が届く距離感を保ちながら、相手がミスした瞬間にガツンと取りに行くようにしています」

Q:藤井選手に質問です。今はどのDFが好きですか、昔はどんなDFが好きでしたか。僕はファンダイク選手が好きです。
「いや、僕もファンダイク選手が好きなんですよ。森下選手も最近、ファンダイクっぽくなってきたって言ってくれてます。ファンダイク選手って足が速くて身体が強くて、パスも上手いという。すべてが揃っているセンターバックだと思うんだよね。
そういった何でもできるセンターバックに僕もなりたいと思うし、今は映像とかも見てすごく勉強しています。子どもの頃は闘莉王選手が好きで、グランパスにいた頃にも目標にしていたし、闘莉王選手の魅力は点が取れることだけど、DFは守るだけでなく、点も取れると大きく価値が変わってくるし、すごいと言われるので。僕はそういった闘莉王選手が好きでした」

Q:森下選手に質問です。毎日やっていた練習はありますか。家の中でもやっていたことはありますか。
「毎日やっていた。家の中でもか…。僕は家の壁に小さなボールを蹴ってぶつけていました。最初はサッカーボールを蹴っていたんですが、お隣さんから苦情がきたので(笑)。サッカーボールを蹴るなとお母さんに言われたので、小さいボールを買ってきて、それを蹴っていました。家の外だと、さっき言った芝生の広場にネットがあるので、そこに向かって毎日ロングボールやシュートを蹴っていました。ネットだと跳ね返ってこないから毎回ボールを取りに行くのが面倒だけど、面倒な分だけ集中して蹴れるので(笑)」

Q:森下選手に質問です。小学生のサッカーで大切なことは何だと思いますか。
「小学生のサッカーで大切なことは、たくさんボールに触ることだと思います。毎日学校から帰ったらボールを触ったりしていたので僕は。ボールに触ることが小学生には上手くなるコツだと思うので。あと、僕は試合ではチームの結果よりも自分がどれだけ納得できるプレーができたかも気にしていましたね。チームが勝っても自分が全部ミスばかりなら本当に悔しくて、試合が終わった後にすぐ芝生の広場で練習していたので。もちろんチームが勝つこと、勝たせることもすごく大事だけど、自分のプレーもしっかり振り返ってほしいです。勝ったから何でもいいというわけではないので。勝っても負けても自分のプレーをしっかり見直して、家で悔しかったって思うだけでなくて、公園とかですぐに反省して復習して、とやってほしいなと思います」

Q:藤井選手に質問です。中谷選手、丸山選手、チアゴ選手とはいつもどんな声掛けをしていますか?
「やっぱりDFってすごく声をかけることが大事だと思います。今は3バックで3人のDFがいて、中谷選手、丸山選手、チアゴ選手とはどういう守り方をしたいのかを話さないとわからないので、こういう時はこういうところにいてほしい、僕がここにいたらここにカバーしてほしい、とかそういう具体的な声掛けが多いです。でも中谷選手や丸山選手はすごくチームを盛り上げる声を出していて、DFがそういう声を出すとチームも引き締まるから、僕ももっとそういう声を出さないといけないなと思います。DFラインだけでなく声をかけることも必要だし、3バックの中では特に守備の細かいコミュニケーションを取っていることが多いです」

Q:藤井選手に質問です。子どもの頃、他のスポーツはやっていましたか。
「僕は水泳をやってました。スポーツではないですが、ピアノも習っていました。水泳は身体の動かし方を学べると思うし、僕もみんなぐらいまでしかやってなかったけど、サッカーは身体の動かし方ももちろん大事だから良かったかなと思います。ピアノは趣味程度だったけど、サッカー以外の息抜きも大事なので、そういうこともあるといいと思います」

Q:森下選手に質問です。これまでにいろいろなポジションをやっていましたが、なぜどのポジションも上手にやれるのですか。
「僕が小さい頃はDAZNもなくて、チャンピオンズリーグとかの試合といっても年に何回かしか試合を見られなかったので。だから僕は例えばバルセロナvsマンチェスターユナイテッドの試合を30回、40回、と見直していたりするんです。僕は小学生の時はトップ下だったけど、トップ下だけでなくサイドバックはどんな動きをしてるんだろうとか、サイドハーフはどんな動きをしてるんだろうなってことは、小学生の時から研究していました。いまサッカーの試合を見ているなら、自分のポジションだけでなくて、いろいろなポジションを見れば面白いし、将来の自分のためにもなると思うので。一つのポジションだけでなく、いろいろなポジションができる方が、プロサッカー選手になって試合にたくさん出られるようになると思うので。たくさん、いろいろなポジションの選手の映像を見てみてください」

Q:藤井選手に質問です。ロングパスを正確に蹴る方法は何ですか。
「やっぱり試合中は相手もいるし、味方の動くタイミングもあると思うけど、まずは自分が思ったところに蹴れるように練習をすることかな。みんなのチームの練習でもロングキックを蹴ることはあると思うけど、それ以外でも練習後に誰かを誘って練習したりとか、コーチに蹴り方を教えてもらったりとか。サッカーの試合を見た時にどういう蹴り方をしていて、ボールがどういう風に飛んでいるのかを見て、研究して、自分のものにしていくと、味方と話しながら試合で上手く合わせることができるのかなと思います」

Q:森下選手に質問です。センタリングを上手に上げるにはどうしたらいいですか。
「センタリング、いま僕も毎日練習していて(笑)、徐々にコツをつかみ始めてきました。コツはずばり、味方に合わせるのではなく、スペースに蹴り込むことです。クロスを上げる時に、味方の選手にピンポイントで合わせようとすると前にいったり後ろに行ったりしてその人に合わせるのは難しいので、その選手の少し前に入れるように意識しています。ちょっと前に蹴るようにすれば、後ろに行くと選手は入れないけど、前に行けば触ったりもできるから。中にいる選手、FWの選手の少し前に蹴ることを意識しています。あとは何回も練習して自分で感覚をつかむことも大事です。たくさん練習してみてください」

圧巻のボリュームである。スクール生たちの質問の純粋さ、それゆえの鋭さにはちょっと勉強させられもしたりして。森下と藤井が何を考えてプレーしているか、試合で確認するのが楽しみな答えが多かったのも素晴らしい。

そして予定時間をオーバーして迎えたエンディングでは、藤井が「いろいろ話しましたが、どうか皆さんの少しでも助けになっていればいいなって思います。皆さんがプロになるのは最速で7~8年後くらい。僕もそれまでしっかり現役で頑張るので、ぜひ皆さんとプロで会えるように、お互い頑張っていきましょう」と泣ける台詞を。森下が「僕はものすごく楽しかったです。もっとたくさん答えたかったけど、時間もあるので。その答えはDAZNや豊田スタジアムで確認してもらえれば。今はコロナのことがあるけど、みんなとサッカーボール蹴って、サッカーしたいなと思います。みんなには絶対にボール取られないので(笑)」と茶目っ気たっぷりに締めた。クラブ30周年記念のプレミアムサッカースクールの名にふさわしい特典に、未来のJリーガーたちも満足そうに笑っていた。

・イベント後取材

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