赤鯱新報

【名古屋vs川崎F】レビュー:難戦は痛み分けで決着。半年間の成長をもって得られた“1-1”の価値をどう見出すか。

■明治安田生命J1リーグ 第22節
9月14日(水)名古屋 1-1 川崎F(19:33KICK OFF/豊田ス/10,691人)
得点者:61’橘田健人(川崎F)74’稲垣祥(名古屋)
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結果を除けば、名古屋の想定していた試合にはなったということだ。あと一歩の詰めが足りていれば勝つこともできた試合に、試合後の選手たちの表情はおおむね明るかった。先に失点したことはさすがに想定内と言うことはできなくとも、その後に落ち着いた試合運びで同点に追いつくパワーを表現できたことは好材料で、それが久々に見た稲垣祥の代名詞であったこともチームにとっては朗報となる。「良いコースに来たな」と左足に良い脱力感とインパクトの双方を込めたキャプテンの一撃に、平日で1万人超の観衆を集めた豊田スタジアムは沸き返った。良く守り、良く闘い、王者を追い詰めた。その戦いぶりは勇敢で、相手の疲弊は差し引くべきでも、半年前の未熟な姿とは見違えるようだった。

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