赤鯱新報

【名古屋vsG大阪】レビュー:見失った勝利のための一体感。相手を追いかけ続けた掛け違いの90分。

■明治安田生命J1リーグ 第27節
8月27日(土)名古屋 0-2 G大阪(18:03KICK OFF/豊田ス/31,214人)
得点者:3’パトリック(G大阪)87’鈴木武蔵(G大阪)
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初手で負けていた、ということなのだろう。あまりに緩い試合の入り方をした名古屋を、常にタイトなプレーを心がけたG大阪がねじ伏せた。名古屋が攻め込む時間帯もそれなりに長かったのだから、ねじ伏せるという表現はそぐわないかもしれない。だが、必死になってゴールを守りきったその迫力も含め、やはり名古屋が苦戦を強いられ続けたことは間違いなく、重廣卓也の言葉はその感覚にしっくりくるのもまた確かだ。「今日はすべてにおいて後手を踏んだ結果、ああなったという感じ」。名古屋の背骨である“積極性”というテーマとはまるで正反対の状態が続けば、敗戦という結末に終えるのは自明の理か。

マテウスは言った。「前回の試合と同じ姿勢で入ろうということで話していたが、磐田戦とはまったく違う入り方になってしまった」。

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