赤鯱新報

【クラブニュース】ホームみよし市で名古屋グランパスが「30周年記念給食」を実施。地元の小学校に稲垣祥・森下龍矢がサプライズ訪問!

本日6月7日、名古屋グランパスはクラブ30周年の記念事業の一環として、みよし市との連携で市内にある公立の全小学校・中学校・保育園約7000名の児童に対し、「30周年記念給食」を実施した。このうち、練習場にもほど近い緑丘小学校に午前練習を終えた稲垣祥、森下龍矢の両選手がサプライズ訪問。30周年記念給食を食べている各教室を巡回して児童たちとの交流をおこなった。

これが「赤い給食」。グランパスカラフルサラダ、チキンライス、ミネストローネ、牛乳。チキンライスは自分で混ぜて食べる形式だ。

今回企画された30周年記念給食は、名古屋の栄養アドバイザーである森裕子さんとみよし市の栄養教諭が半年前からメニューを考案し、6月7日の給食として用意したもの。チームカラーにちなんだ「赤い給食」をテーマとし、「グランパスカラフルサラダ」「チキンライス」「ミネストローネ」「牛乳」で構成された。サラダには赤をイメージするオレンジパプリカ、カルシウム豊富なしらすが、ミネストローネには植物性タンパク質の大豆のほか、みよし市の特産である柿のピューレが隠し味になっている。チキンライスは自分で混ぜる形式で楽しさも含まれ、クラスによっては選手たちの到着を待たずして食べ終わっているところもあるほど、人気だった。

「緑丘小学校のみなさん、こんにちは。名古屋グランパスの稲垣祥です」と自己紹介して自分のパートを話し始める稲垣。

サプライズ訪問はまず校内放送からスタート。緑丘小学校ではその日の給食の献立を校内放送でアナウンスするようで、そこに稲垣と森下が放送委員として登場。「名古屋グランパスの稲垣祥です。僕たちはみよし市のみなさんに応援してもらっているおかげで、サッカーを頑張ることができています」とキャプテンが口火をきると、森下は明らかなイケボで「名古屋グランパスの森下です。グランパスは今年でクラブ設立30周年を迎えます」と切り出すと、声優さながらの演技も入れつつ「そこでみよし市のこどもたちが元気に過ごすことを願って、みよし市の皆さんと一緒に給食の献立を考えました。グランパスカラーである赤色の食材が、たくさん、使われていますね?」とノリノリのDJっぷりを見せつけていた。

芝居も少し入っているような抑揚のある原稿読みを見せた森下龍矢。

クラス巡回の最後、6年生のフロアでは児童たちとの触れ合いの時間もとられ、稲垣と森下はさながらトーク番組のMCのごとく場を切り盛り。質問コーナーでは自分たちのことを知っている児童とそうでない児童の割合に苦笑しつつも、自分たちの小学生時代のことも振り返りつつにこやかにコミュニケーションを取っていた。「サッカーを始めたのはいつですか」と聞かれ、稲垣は5歳、森下も5歳ぐらいと答えると子どもたちの中からは「おおー」と歓声が。「僕たちが好きだった教科は何でしょう?」という逆質問では、稲垣の「図工」という答えはすぐに出たが、森下の「音楽です」には正解者が出ず。「合唱って楽しくないです?」「合唱はね」「あと僕はリコーダーが上手いです」「おれも木琴叩けるよ」「木琴は誰でも叩けるでしょ」と絶妙の掛け合いで生徒を楽しませていた。

まるで2人組のMCのように、場を盛り上げていく稲垣祥と森下龍矢。

選手たちはその後、校長室に移動して給食を試食。「僕の小学校時代からこうなので」とサラダから食べる森下と、「おれはスープなんだよな」とミネストローネから食べる稲垣と、食べ方にも性格などが垣間見えた。試食の際には校長のほか、小山祐みよし市長なども同席し、今回の訪問やみよし市についての会話なども楽しみながら、赤い給食に舌鼓を打った。

イベント終了後には報道陣の質問に、稲垣は「僕がグランパスに入ってからなかなかこういう機会がなかったので。本当に充実した時間になりましたし、こういった時間を大切にしていきたい」とコメント。積極的に子どもたちに声をかけ、交流を図ったキャプテンは「サラダが生ではなくて少し茹でてある感じで、味付けもしっかりされていて、でも食感は生みたいにシャキシャキしていて」となかなかの食レポも聞かせてくれた。選手会長の森下がもともとが子ども好きであり、「少年の頃の『サッカーって楽しいんだ』という心がないと楽しめないと思うので、そういう良い心を取り戻させてくれた場所で、素敵な時間だった」と多くを感じ取った様子。チーム、選手会などの活動としてだけでなく、個人としてもこうした活動への興味を膨らませたようで、次のこうした機会が楽しみにもさせた。

いまだ続くコロナの影響も、こうした地域や子どもたちとの触れ合いの場がまたひとつ実現したことは重要な一歩である。今後はさらに範囲や規模を拡げ、名古屋グランパスの認知度、人気を上げるような活動が増えていくことに期待したい。

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