赤鯱新報

【躍進の“マッシモ名古屋”を振り返る:名古屋グランパス2020ポジション別選手レビュー】ゴールキーパー&センターバック:“無失点”を合言葉に、築き続けた鉄壁の城

例年ならば全選手レビューと洒落込むこの時期ですが、今季は練習取材がほとんど出来ず、選手たちの動向はほぼ試合でのみ確認することになってしまいました。中にはほとんどプレーを見ていない選手もチラホラ…。ということで2020年はメンバーを6つのポジションに分け、セクションごとに1年を振り返ります。躍進のシーズンを彩り、支え、戦った選手たちに今一度大きな拍手を!

名古屋の鉄壁と言えば2010年、11年頃の楢﨑正剛、田中マルクス闘莉王、増川隆洋のトライアングルを思い出すが、10年の時を経てその堅牢さが復活した感がある。ランゲラック、丸山祐市、中谷進之介。もちろん守備は彼らだけでするものではないが、そのポジション柄、“最後の砦”と呼ばれるのも間違いない。どれだけ良い攻撃をしても、最後のシュートが決まらなければ意味がないのと同じで、どれだけ良い守り方をしていても、最後でゴールを割られてしまっては努力は水の泡だ。「最後をやらせなければいい」という彼らの口癖は決して投げやりな意味ではなく、自分たちがその責任を負うという覚悟の表れである。34試合で28失点という守備陣の成功を表す見事な数字は、17度の無失点試合という驚異的な記録とともに、チーム史にも刻まれた。

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