【赤鯱短信】もしもこんなことが実現したら…。妄想と現実の狭間から見る名古屋のラストスパート。
価値ある勝ち方をした24日の仙台戦を前にして、フィッカデンティ監督は「明日どういった形でチームをグラウンドに送り出すかということでは、使えるものは何でも使うということにもなってくる」と言った。選手層のことを言わずとも、過去に例のない連戦がシーズンの大半を占めた今季の戦いで、しかも上位陣として迎える終盤戦を見通した時に、「使えるものは何でも使う」姿勢で臨んでいくのは当たり前のことでもある。相馬勇紀は驚異的な回復で戦線に復帰してきたが、未だチームは吉田豊、シャビエルという明らかな負傷離脱者を抱えており、本来ならばスタメンを争うべき長谷川アーリアジャスールなどそもそも欠けている戦力も戻せていない。誰に何ができるかは把握した上で試合の勝ち方を逆算していく知将といえど、ここからは“誰に何をさせるか”という観点が生じても不思議はないだろう。名古屋のラインアップは、それを可能にする選手たちが揃っているとも思う。
さて、本題となるのは筆者の妄想である。簡単に言えば、残り9試合の上位争いの中で、選手たちがこんな活躍をしてくれればいいのにな、という希望的観測だ。『ぼくのかんがえたさいきょうのグランパス』ではなく、『ぼくはグランパスのせんしゅがこんなこともできるとかんがえる』である。どれだけでも膨らむ机上論を、想像するだけでもサッカーは楽しめる。というか、もっとグランパスにはポテンシャルがあると思っている。
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