【赤鯱短信】米本拓司が見る名古屋の新たな景色。“次の2週間”のテーマもそこにある。
公式戦のない週に3度の非公開練習。フィッカデンティ監督が、というよりはチームの危機感がいよいよ表面化してきたような新しい1週間の始まりに、2年連続での残留争いを実感する向きは強いのではないか。大分戦後の記者会見で置かれた立場の厳しさを改めて表明した指揮官は、広島と大分との2試合を通じて名古屋の可能性をどのように感じ、何をすべきと分析しているのか。それは追々目にすることになるのだろうが、我々が目の当たりにしてきた2試合の中でも感じ取れるものはいくつもある。
「難しかったですね…」。大分戦の試合後、米本拓司は本当にそうだったと伝わってくる口調で1-1に追いついた試合の感覚を思い出してくれた。「でも、前半はプラン通りだったので、そこで得点が取れていればよかったですし、個人的にはミドルシュートはもっと練習しないとダメですね」。9分のFKの跳ね返りをミートし損ねた場面のことだろう。以前からミドルレンジのシュートは武器ながら練習が足りていないと語っていただけに、チャンスをものにできなかった悔しさが自分に矢印を向けさせる。
質問を少し細分化し、前半の淡々としたリズムについて問う。攻守を司る中盤の選手として、交通整理の行き届いた守備とギアが上がりきらない攻撃をどう感じていたか。米本の口調は少しだけ滑らかになり、大分戦時点でのチームの課題を明確に紡ぎ出した。
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