【FC東京vs名古屋】レビュー:狂わされた歯車を直せず、スコア以上の“大敗”。これは次なる進歩のきっかけとなるものか。
■明治安田生命J1リーグ第4節
3月17日(日)FC東京 1-0 名古屋(13:33KICK OFF/味スタ/25,656人)
得点者:54’永井謙佑(FC東京)
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攻守に相手をコントロールし、自分たちのサッカーでピッチを覆いつくしてきた名古屋が、その逆をやられて負けた。安易に比較するのは良くないが、試合内容としては沖縄キャンプでの練習試合の刷り直しである。あの時のような点差は開かなくとも、やり込められた感覚はむしろ強いはずだ。リーグ3連勝を積み上げた良いサッカーを、まるで表現させてもらえなかったのだから。
端的に表現すれば力技に圧し潰された試合だが、なかなかそう単純な話でもない。エンタテインメントとして見れば90分間にスリルとバトルが詰まったゲーム展開であり、非常にインテンシティの高い好ゲームでもあったからだ。FC東京はハイラインの名古屋の裏をひたすらシンプルに突き続け、ジョーの“周辺警護”を怠りなく完遂した。その二つの要点を軸に、ボールがあるところ全てに強いプレッシャーをかけ、フィジカルコンタクトで名古屋の技術を封じ込めたというのがこの戦いのあらすじであり、結末もFC東京が望んだ勝点3獲得に落ち着いたという意味で考えれば名古屋にとっては完敗とも言えた。
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