【G大阪vs名古屋】プレビュー:チームとしてトライしてきたカップ戦の戦い方。その成果を見せるべき試合に、結果は必要不可欠だ。
■YBCルヴァンカップ 第6節
5月16日(水)G大阪vs名古屋(19:00KICK OFF/吹田)
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ターンオーバーは必至。しかし週末のリーグ戦につながる何かを得たい。なかなかに難易度の高い二兎を追う者となった名古屋だが、風間八宏監督の言葉を借りるまでもなく“やるしかない”状況でもある。大会からの敗退は既に決まっているルヴァンカップの最終戦は、いわゆる消化試合であることに疑いの余地はない。重要なのはそこにどのような目的意識を持ち込むかで、その結果がリーグ戦での勝利への追い風になればベスト。指揮官は求めるパフォーマンスとして「できるものとできないものを全部洗いだしてもらいたい」と、真の意味での奮起を選手に投げかけた。
いま、チームは原点回帰を再起への足掛かりとしようとしている。風間監督は長崎戦を含めたこの低迷の要因として、「自分たちがボールを持つことから逃げていた。止める、蹴る、運ぶ、はずす、自分たちの忠実さがゼロだった。それを90分いかに続けさせていくかは、個人の持続力もあるし、個人の認識力でもあるし、個人の技量という部分でもある」と言及。今季に入って聞かれなくなっていた「止める、蹴る」を口にしたあたり、チーム状態はかなり低下していたことがうかがえる。それを徹底させるために“忠実さ”という言葉を用いたことで、原点回帰の感はさらに強まる。拳を強く手の平に打ち付けながら、「オレたちの闘いとはこういうものではなく、相手に触らせない戦い。そこを考えると、最近は身体に触られてばかり」と熱っぽく語る姿には、いよいよ本格的に負けず嫌いの本性に火が点いたかと思わせるものがあった。
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